【完全版】NFTアートの作り方を画像で分かりやすく解説
NFTのはじめ方公開日 : 2022年11月30日 | [更新日] 2025年01月01日
「NFTアートの作り方を知りたい」「スマホでお手軽にNFTアートを作りたい」と思う方もいるでしょう。
一見、NFTアートは難しく感じますが、スマホアプリで簡単に作成可能です。本記事では、初心者でもできるNFTアートの作り方や出品におすすめのNFTマーケットプレイスを紹介します。
本記事を読めば、NFTアートの作成・出品ができるようになります。代表的なNFTアート作品も紹介するので、作成時の参考にしてください。
作り方や出品方法を知り、NFTアートについて理解を深めましょう。
- NFTアートの作り方
- NFTアートの二次販売方法
- NFTアートが売れない時の対処法
- 高値がついたNFTアート
目次
NFTアートとは
NFTアートとは、「ブロックチェーン技術を活用し、代替不可能な価値が付加されたデジタルアート」のことです。
デジタルアートとは、「スマホやPCなどのデジタル機器を使って作られたアート」を指し、そのジャンルはイラストや絵画作品、ムービー、ゲーム、音楽など多岐に渡ります。
今までもデジタルアートは数多く作られてきましたが、複製や改ざんが容易にできたため、収益を出すツール・資産価値としてはなかなか成立しませんでした。
しかし、ブロックチェーン技術を活用したことで、唯一無二のデータ・NFTという新たな価値が付加されました。
NFTについては、「NFTとは?わかりやすく仕組みや特徴、作成・購入・販売方法を解説」で詳しく解説しています。
NFTアートの作り方/出品方法を5ステップで解説
NFTアートの作り方・出品方法を画像付きで紹介します。
NFTアートは初心者の方でも正しい手順さえ覚えれば難しい作業ではありません。以下の5ステップで作業すればスムーズにNFTアートを作成・出品できるでしょう。
NFTアートの作り方は下記の5ステップです。
- 取引所で口座開設
- ウォレットを作成
- NFTアートの作成・登録
- ウォレットへ送金
- NFTアートの出品
①取引所で口座開設
まずは暗号資産の取引所で口座を開設します(2019年の法改正で仮想通貨は暗号資産という呼び名に変更されました)。
初心者の方は、スマホでも簡単に口座開設できるCoincheck(コインチェック)の利用がおすすめです。
口座を開く際に必要となる本人確認作業もWeb上で完結できるため、面倒な書類提出などがなくスムーズにNFTアートを始められます。
Coincheck(コインチェック)では「取引所」および「販売所」で暗号資産の売買が可能で、初心者から上級者まで使いやすい取引所です。
②ウォレットを作成
続いて、ウォレットと呼ばれる「暗号資産を入れる財布」を作成しましょう。具体的には、MetaMask(メタマスク)というウォレットを作成します。
MetaMask(メタマスク)については「メタマスク(MetaMask)の登録方法から使い方まで徹底解説」で詳しく説明していますが、ここでは「ETHを入れる財布の役割をするアプリ」と覚えておいてください。
作業手順は以下の通りです。
- MetaMaskのトップページに行く(公式サイト:https://metamask.io/)
- トップページで「Download now」をクリック
- MetaMaskをChromeにインストール・拡張機能に追加(PCの場合)
- 「Create a Wallet」をクリックし、アカウント登録
- 暗号化してバックアップができたのを確認して登録完了
- アカウントのパスワードや個人情報は安全な場所に保管
③NFTアート作成・登録
NFTアートの販売を行うNFTマーケットプレイスに登録します。今回は、世界一流通量の多いNFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」を例に、アカウントの作成方法をご紹介します。
公式サイトのトップページより「プロフィール」をクリックし、ウォレットと接続します。今回はMetaMaskを利用します。
MetaMaskを起動すると、署名が要求されるため「署名」をクリック。これでOpenSeaを利用する準備ができました。
他の主要なNFT販売所の特徴について知りたい方は「【初心者】NFTマーケットプレイスのおすすめ5選|国内・海外を徹底比較」をご覧ください。
④ウォレットへ送金
NFTマーケットプレイスに登録したら、暗号通貨をウォレットに送金します。
送金方法は簡単で、MetaMaskのウォレットアドレス宛に取引所などから暗号通貨を送金するだけです。
具体的な送金の手順は「OpenSeaの買い方をどこよりも分かりやすく画像でイチから解説」をご覧ください。
⑤NFTアートの出品
ここからは、実際にNFTアートを作成します。OpenSeaでNFT化できるフォーマットは、画像・動画・音声・3Dモデルのいずれかです。
NFT化したいアイテムをアップロードします。
以下の項目を記入します。
- NFTアートの名前
- 外部リンク
- ディスクリプション
- コレクション(NFTアートの種類)
- 供給量
- 取引通貨
各項目を入力したら、画面下部にある「Create」をクリック。これでNFTアートは完成です。
NFTアートの作成・出品自体は無料で行えますが、初回のみガス代と呼ばれる手数料が発生します。
【アプリで簡単】NFTアート(クリプトアート)の作り方
NFTアートの作成を難しいと感じる方もいるかもしれません。しかし、スマホアプリさえあれば誰でも簡単にNFTアートを作れます。
初心者でもスマホひとつで簡単に本格的なNFTアートを作れるツールを紹介します。
- CamScanner
- カンタンドット絵メーカー
CamScanner
出典:CamScanner
CamScannerは、紙媒体を電子化するスキャナーアプリです。デジタルでアートを作ることが苦手でも、手書きの絵を作成する方は多いでしょう。
CamScannerで手書きの絵を電子化し、ペイントアプリで色づけや微調整を加えるだけで、スマホ一つで本格的なNFTアートを作成できます。
CamScannerのアプリを起動。
画面中央のカメラのアイコンをタップ。
NFT化したい絵の写真を撮ります。
必要に応じて加工。
NFTアートとして利用できる画像が完成。
カンタンドット絵メーカー
出典:カンタンドット絵メーカー
カンタンドット絵メーカーは、スマホで簡単にドット絵の画像が作れるアプリです。CryptoPunksのように、世界的なドット絵のNFTアートとそっくりな画像を簡単に作れます。
カンタンドット絵メーカーのアプリを起動し、つくるをタップ。
ひとつひとつのドットの色などを調整しながらイラストを作成します。
完成したデータはNFTアートとして使用できます。
自分でアート作品を制作せずにNFTを出品する方法
アプリを使えば自分でも簡単にNFTアートを作成できますが、以下の方法を使えば自分でNFTアートを作成することなく出品まで行えます。
- NFTアートを二次販売する
- クラウドソーシングでアート制作を外注する
NFTアートを二次販売する
NFTアートは二次販売(公式に認められた転売行為)が可能です。人気のあるNFTであれば、二次販売でも収益を期待できます。
二次販売を成功させるコツは、これから人気に火がつくNFTアーティストを見極めることです。多くのNFTアートをチェックするうちに人気が出るアーティストの傾向がつかめてくるので、定期的にNFTマーケットプレイスを確認しましょう。
NFTアートについては、「【初心者向け】OpenSeaの始め方!設定から売買まで画像で解説」で詳しく解説しています。
クラウドソーシングでアート制作を外注する
クラウドソーシングを利用して、NFTアート制作を外注可能です。国内最大級のクラウドソーシングサービスのランサーズでは現状、NFTアート制作を発注できるクリエイターが100人以上登録しています。
NFTアートの制作費用は、おおよそ1,000円〜15,000円と作品のクオリティによって開きがあります。「NFTマーケットプレイスで人気が出そうな作品」を作ってくれる製作者を見極めて、発注しましょう。
NFTアートの販売でおすすめのNFTマーケットプレイス4選
NFTアートは作成後、販売可能です。販売すると、他のユーザーに購入してもらえる可能性があります。
しかし、NFTマーケットプレイスはいくつか種類があり、初心者が最適な販売場所を判断するのは困難です。
NFTアートを販売するにあたり、初心者におすすめのNFTマーケットプレイスを4つご紹介します。
- OpenSea
- Rarible
- Coincheck NFT
- LINE NFT
OpenSea
OpenSeaは、世界最大級のNFTマーケットプレイスです。OpenSeaの利用は無料でできる上、初心者でも見やすいデザインなので誰でも簡単にNFTアートの販売ができます。
日本人アーティストも多く出品しているマーケットプレイスのため、操作方法等の情報を紹介している日本語サイトが多いのもポイントです。不明点はすぐに調べられるため、他の海外マーケットプレイスと比べ安心してNFTアートの作成、販売ができます。
OpenSeaの出品料やその他詳細は「OpenSea(オープンシー)とは?日本語サイトはある?3つの特徴と始め方を解説」をご覧ください。
Rarible
2021年1o月時点でNFTマーケットプレイスの中で5位の取引量を誇るRaribleも、NFTアートの販売におすすめです。比較的新しいマーケットプレイスながら、OpenSeaとともに2大マーケットプレイスと呼ばれており、急成長を遂げています。
RARIと呼ばれる独自トークンも発行されており、今後さらなる盛り上がりが予想されています。特に日本ユーザーが注目すべきは、マイクリプトヒーローズの運営会社「double jump.tokyo」がRaribleとのパートナーシップを発表していることです。
マイクリプトヒーローズは、国内で初めてのNFTゲームです。運営会社のdouble jump.tokyoはドラゴンクエストシリーズなどで人気を集める「スクウェア・エニックス」ともパートナーシップを結んでおり、人気ゲームと連動したNFTが発表される可能性も高いでしょう。
国内NFTゲームの先駆者がパートナーシップを結ぶRaribleから、今後も目が離せません。
Raribleについては、「Rarible(ラリブル)とは?初心者向けに4つの特徴や使い方を解説」で詳しく解説しています。
Coincheck NFT
Coincheck NFTは日本の国内取引所であるCoincheckが運営しているNFTマーケットプレイスです。Coincheckで購入した暗号資産を使い、そのままNFTを売買できます。
NFTトレーディングカードやNFTゲームに関連する作品が多く出品されています。
Coincheck NFTに関する詳細は「NFTの購入にオススメのウォレットをマーケットプレイスごとに紹介!」をご覧ください。
スマホアプリが使いやすく、操作性に優れている日本国内の仮想通貨取引所です。
国内取引所の中でアプリダウンロード数No.1と信頼のおける企業でもあります。
\ アプリダウンロード数No.1 /
※ 対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
LINE NFT
LINEが手がけるNFTマーケットプレイス「LINE NFT」も注目です。LINE NFTはLINEアプリを使ってNFTアートの売買ができるため、難しい作業がなく出品できます。
また、NFTアートの売買にはLINE NFTの独自トークン「LINK」の他、LINE Payも利用できるため、初めてNFTアートの出品をする人にもおすすめです。
LINE NFTではJR東日本や人気のスポーツチーム、アニメ作品などとコラボNFTを次々と発表しているため、今後ユーザーはどんどん増えていくでしょう。
さらにNFTマーケットプレイスが知りたい方は「【保存版】NFTマーケットプレイスとは?国内・海外のおすすめ14選を比較」をご覧ください。
NFTアートが売れないときの対処法
実際にNFTアートを作っても簡単に売れるとは限りません。よほど著名なアーティストでない限り、販売と同時に売れるようなことはほぼありません。
NFTが売れない場合は、以下3つの対処をしてみましょう。
- トレンドを意識してNFTアートを作る
- NFTアートに付加価値をつける
- NFTアートのコンセプトを統一する
トレンドを意識してNFTアートを作る
NFTアートには売れる作品のトレンドがあります。トレンドをうまく掴んだ作品を作れば、売れる可能性は高まります。
日本では以下のようなNFTが人気です。
- かわいい女の子のイラスト
- ドット絵
- SNSアイコンにしやすい
- 人物絵ならバストアップにする
過去には10歳の少女がトレンドを意識したNFTを作成し、約833万円で売却された例もあります。
参考:10歳の少女が出品したNFT画像が約833万円で購入される
誰にでも売れる可能性はあります。なかなかNFTアートが売れない方はトレンドを意識してみましょう。
NFTアートに付加価値をつける
NFTアートに付加価値をつけることも重要です。NFTは唯一無二でコピー不可という特性があります。
この特性を活かして、NFT保有者だけが参加することのできるコミュニティを作るなど、NFTを持つことの具体的なメリットを生み出すと売れる可能性が高まります。
子どもたちが付加価値をつけてNFT作品を出品し、注目を集めた例もあります。
参考:12歳の少年が制作するNFTコレクションに約4.5億円の価値がつく
参考:子どもたちが作ったデジタルアートを販売するNFTチャリティプロジェクトが話題を集める
NFTアートのコンセプトを統一する
NFTアートのコンセプトを揃えることも重要です。
かわいい女の子のNFTが流行っていても、ドット絵のNFTや写真のNFTなど、まったく統一感のない作品の中に紛れ込んでいたら売れません。
コンセプトに統一感を持たせると、購入者も選びやすくなります。実際にコンセプトを統一して出品している方はたくさんいます。
参考:NFTアーティスト#2|Fuku-Fuku Buncho
参考:NFTアーティスト#8|赤鬼 (akaoni.eth)
高値で売れたNFTアート(クリプトアート)作品の事例
ここでは、NFTアート(クリプトアート)作品を実際に出品されているものを参考にご紹介します。
NFTアートにも様々な種類がありますが、ここでは代表的なものとして下記の3種類を紹介します。
- デジタルアート
- 写真
- デジタルトレカ
NFTアート(デジタルアート)
作品名:CryptoNinja NFT
インフルエンサーであるイケハヤさんのコレクションです。
CryptoNinjaは取引額が非常に高額なNFTアートです。最も高いものでは約500万円で取引された実績もあります。
また、NinjaDAOというコミュニティでCryptoNinjaに関連する様々な事業が広がっていることも特徴的です。
NFTアート(写真)
作品名:Itadakimasu Man
Itadakimasu Manはインドネシアで起こったミーム「Ghozali Everyday」の影響を受けて作られたコレクションです。
1点1点の価格はそれほど高くはありませんが、発売と同時に数百点のNFTを売り切り、総売上高は300万円以上になっています。
参考:NFTの写真を売るには?手順やおすすめのマーケットプレイスを紹介
NFTアバター
NFT黎明期より人気のあるジャンル・NFTアバターでは特に高値で売れた作品が多く存在します。特に有名なNFTアバターを紹介します。
作品名:クリプトパンクス(CryptoPunks)
CryptoPunksは世界的に有名なコレクションです。販売価格も非常に高額で、数千万円以上の価格がついている作品もあります。
ドット絵のシンプルなイラストですが、有名なNFTコレクターは高確率でCryptoPunksを所有しており、今後も価値が上がると予想されるコレクションです。
CryptoPunksのようなドット絵を作りNFTで販売をしたい方は「誰でも簡単ピクセルアート(ドット絵)の作り方|NFTの販売方法も解説」で、作り方を解説しております。
作品名:Bore Ape Yacht Club
スポーツブランド・adidasとのコラボが話題になったBore Ape Yacht Clubは、世界中にコレクターのいる人気のNFTアバターです。
Bore Ape Yacht ClubはNFTアバター制作会社・Yuga Labs社によって制作、販売されており、さまざまな表情やアクセサリーの類人猿をモチーフにしています。
日本人アーティストの関口メンディー氏 (GENERATIONS、EXILE)が購入しSNSでも話題になっており、今後も目が離せないNFTアバターです。
まとめ:NFTアートの作成は簡単にできる
NFTアートは、アプリを使って作成したりクラウドソーシングを使って外注したりと簡単に作成する方法があります。
実際にNFTアートを作成する際には、以下のポイントに注意してください。
- まずは取引所で口座を開設する
- 初心者の方はOpenSeaでアカウントを登録するのがおすすめ
- アカウントのパスワードや個人情報は絶対に紛失しないように保管する
WRITER
NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。