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NFTで売れるものは?高額で売れたNFT事例や販売ポイントも解説

NFTのはじめ方

公開日 : 2021年12月03日 | [更新日]

「自分で作ったNFTは売れるのか」

「どんなNFTが人気で売れているのか」

NFTを自分で実際に作って販売を始めると、上記の悩みが出てきます。

結論、NFTを売るためにはコツがあります。自分の作った作品をNFTマーケットプレイスにただ出品するだけでは売れません。

本記事では、売れるNFTの作り方や実際に売れているNFT、売れるためのおすすめのマーケットプレイスをご紹介します。最後まで読むことで、どのようなNFTが売れるのかが分かるようになります。

この記事の概要
  • デジタルデータであればNFTとして売れる
  • NFTは所有欲を満たしてくれるため人気
  • 売れるNFTを作るには5つのポイントがある
  • NFTアート作品の販売は簡単にできる

NFTで売れるものとは

NFTは販売するマーケットプレイスによって対応しているデータ形式に違いはあるものの、デジタル化できるものであれば何でも売れます。

中でも人気が高いのは、写真や音楽、ゲームアイテムなどです。最近では、ますますNFTの対応可能分野は多岐に渡っています。

元ライフネット生命保険(株)共同創業者の岩瀬大輔氏は2021年7月にこの領域に参入し、NFTの売買プラットフォーム「Kollektion(コレクション)」を立ち上げました。同社は40年以上の歴史を持つ週刊漫画誌「ヤングマガジン」との連携を発表しています。

また、米大手スーパーマーケットチェーンのウォルマートも日用品や家具のNFT化を開始しています。メタバース空間でのNFTの活用を睨んだ動きです。

NFTを活用した事業は拡大を続けています。

なぜNFTは売れるのか?

人々がNFTを買う理由は主に2つあります。

1つ目は投資目的です。自分の購入したNFTを購入価格よりも上昇した時点で売却すると、差額で利益を得られます。

2つ目は所有欲を満たすためです。NFTは非代替性トークンと呼ばれ、替えが利かない唯一無二性を持っています。デジタルデータであっても、それを保有しているのは自分だけという特性が保持者の所有欲を満たすのです。

高額で売れたNFTの事例

知名度が高まり市場規模を拡大しているNFTですが、意外な値段で売れる作品もあります。

アートや写真、仮想空間(メタバース)アイテムのジャンルから、高額で売れたNFTの事例をご紹介します。

NFTアート

NFTアート

高額で売れたNFTアートの代表例に、活動名「Zombie Zoo Keeper」のピクセルアートがあります。

Zombie Zoo Keeperは動物をモチーフとした作品を中心に活動しており、2021年8月25日に約2,300円(当時の価格)で初出品しました。その後、海外のアーティストが購入したことをきっかけに人気が爆発、現在では約80万円の価格がつく作品もあります。

さらに驚きなことが、作者であるZombie Zoo Keeperは製作時点では小学3年生の男の子だったことです。きっかけは夏休みの自由研究としてNFTに参加したことであり、現在では小学生ながら総額数千万円を稼いでいます。

他にも子どもながらNFTで大金を稼いだ例については「英国の12歳の少年がNFTの販売で約40万ドルを稼ぐ!」をご覧ください。

NFT写真

NFT写真

デジタル化が簡単な写真はNFTとの相性が良く、市場規模は拡大を続けています。

NFTや暗号資産の中に「Doge(ドージ)」という言葉がありますが、ネット上で人気の柴犬(かぼすちゃん)の愛称であり、その知名度から暗号資産Dogecoinとしても流通しています。

飼い主である「かぼすママ」がDogeを含む8枚の写真をNFTのオークションに出品したところ、約4億円相当の価格がつけられました。写真はNFTとして販売をしやすいため、何となく撮影した日常の一コマが大きな金額を産むかもしれません

他にも10歳の少女がNFT写真で大金を産んだ例は「10歳の少女が出品したNFT画像が約833万円で購入される」でご覧いただけます。

仮想空間(メタバース)アイテム

仮想空間(メタバース)アイテム

メタバースとは、オンライン上の3DCG仮想空間のことです。メタバースアイテムとはメタバース内で利用できるアイテムのことを指します。

例えばゲームの武器や防具、アバターの服装や、メタバース内の土地など、種類は多岐に渡ります。メタバースを利用した有名なゲームが「あつまれ どうぶつの森」や「フォートナイト」です。

元々がデジタルデータであるメタバースアイテムはNFTとの親和性も高く、高額な取引も頻繁に行われています。

メタバースとNFT、おすすめのプラットフォームについて詳しく知りたい方は「メタバースとは?おすすめのプラットフォームや注意点など解説」をご覧ください。

2022年人気のNFTアート3選

NFTアートは、特定の作品だけが売れているわけではありません。NFTが売れる理由は、一般的な商品が売れる理由とは異なる部分もあります。

2022年に人気のNFTアートとして以下の3つを紹介します。売れている理由を知り、自分のNFT制作のヒントにしましょう。

  • The Bored Ape Yacht Club
  • CryptoPunk
  • Azuki

The Bored Ape Yacht Club

The Bored Ape Yacht Club

BAYC(Bored Ape Yacht Club)はイーサリアムのブロックチェーン上に存在する10,000個のBored Ape NFTs(ユニークなデジタルコレクティブル)のアート作品集です。BAYCはヨットクラブの会員証にもなり、会員限定の特典を受けられます。

また、日本国内・海外を問わず有名人がBAYCをTwitterなどのSNSアイコンに設定していることも人気の理由のひとつです。日本ではEXILEの関口メンディーさんがBAYCを保有し、一時Twitterのアイコンにしていたことが話題になりました。

CryptoPunks

CryptoPunks

CryptoPunksは、世界に10,000個存在するドット絵の高級コレクションです。一見するとどこにでもありそうなイラストですが、1枚1枚が数千万円の価格がついています。

CryptoPunksはアートとして有名なだけではなく、今では金融資産としての価値もあります。CryptoPunksのNFTを担保として預け入れてイーサリアムのような仮想通貨を借り、DeFi(分散型金融)の手法で資産を増やすテクニカルな金融手法もトレンドです。

CryptoPunksは、アート以外の活用手法を切り開いているNFTコレクションです。

CryptoPunksのようなピクセルアート(ドット絵)を簡単に作って、販売したい方は「誰でも簡単ピクセルアート(ドット絵)の作り方|NFTの販売方法も解説」」で詳しく紹介をしておりますため、ご覧ください。

Azuki

Azuki

ロサンゼルス在住の30代の男性5人組が、「Azuki」と呼ばれるアニメ調のキャラクター8,700点のNFTを売り出しました。1点あたり3,400ドルのコレクションは3分で完売し、2,900万ドル以上の収益を叩き出しました。

BAYCやCryptoPunksと比較しても歴史が浅いコレクションですが、一躍人気になった秘訣はコミュニティ運営の成功です。

AzukiのNFTプロジェクトに貢献した人は、AzukiのNFTを割安で入手できるなどのメリットがありました。これによりコミュニティでの発信も活性化し、ファンも増えて一気に人気が高まりました。

売れるNFTを作る5つのポイント

NFTの市場規模は成長を続けており、著名人や有名アーティストなどが次々に参入してきています。その状況では、ただ商品を出品しているだけでは他の作品に埋もれてしまい、なかなか売れにくいでしょう。

そこで、売れるNFTを作るために重要な5つのポイントをご紹介します。売れるNFTを作る5ポイントは下記のとおりです。

  1. 市場分析をする
  2. トレンドを知る
  3. 適切なマーケットプレイスを選ぶ
  4. 英語で宣伝する
  5. 知名度を上げる
初心者でもわかるように、詳しく解説します。

①市場分析をする

市場分析とは、どのような商品がいくらで売れているか、把握することです。市場分析を行うことで、需要の高い商品を知ることができます。

市場分析では次の点を確認しましょう。

  • どんなジャンルのNFTが売れているか
  • 売れているジャンルの価格帯
  • 自分が出品したいジャンルの価格帯
市場分析を行い需要を満たす商品を出品することで売れる可能性が高まります。

②トレンドを知る

NFTを売るには、現在のトレンドを知る必要があります。例えば日本でNFT人気が高まった2021年は、かわいい女の子のイラストを描いた1点物の作品が人気でした。

当時はCryptoPunksのように似た図柄のNFTを大量発行するコレクションは、日本では流行りにくいと言われていました。

しかし、日本でもNFTが徐々にマーケットを拡大するにつれて、有名なイラストレーターが大量発行のNFTコレクションを制作して成功を収めるなど、流行は常に変化しています。トレンドに沿った作品を制作することが、NFT販売で成果を出すポイントです。

③適切なマーケットプレイスを選ぶ

マーケットプレイスとはNFTを売買するためのプラットフォームです。NFTはマーケットプレイスによって、出品されている商品に特色があります。

アート作品が多い、ゲームアイテムしか取り扱っていないなど、その特徴はマーケットプレイスによってさまざまです。

出品したいNFTにあわせたマーケットプレイスを選ぶことで、作品に興味を持つ人が集まりやすくなります

NFTの販売におすすめなマーケットプレイスを後ほどご紹介します。

④英語で宣伝する

NFTを出品した後は、TwitterやインスタグラムなどのSNSを使って宣伝をしましょう。その際に英語で宣伝をあわせて行うことをおすすめします。

なぜなら、日本でもNFTユーザーは増えていますが、市場の中心が海外なためです。

2020年2月に経済産業省から発表された『コンテンツの世界市場・日本市場の概観』では次のように予想されています。

2023年のデジタルコンテンツ市場(単位:100万米ドル)

      • 世界:352,318
      • 日本:33,406

2023年のデジタルコンテンツ市場(単位:100万米ドル)

出典:経済産業省|コンテンツの世界市場・日本市場の概観

海外の購入者の流入を狙うため、日本語と英語をあわせて活用し、宣伝しましょう。

⑤知名度を上げる

現代のマーケティングではSNSの活用が欠かせません。NFTにおいても同様です。そもそもNFTを売り出す行為は、ビジネスに他なりません。商品を売るときに最も大事なことは集客です。

自分の商品を買ってくれるお客さんになってもらうには、まず自分の商品を知ってもらう必要があります。つまり、知名度を上げないといけません。

そのためにTwitterでは日々NFTのGiveaway(無料配布)が行われ、自分の作ったNFTアートの知名度を上げようとする動きが起きています。

NFTアート作品の作り方

NFTアートは次の6つの手順で作成できます。

  1. 取引所で口座開設
  2. ウォレットを作成
  3. マーケットプレイスに登録&ウォレットを紐付け作成したウォレットと利用するNFTマーケットプレイスを紐付ける
  4. ウォレットに送金取引所からウォレットに暗号資産を送金
  5. 出品マーケットプレイスでNFT化したい作品をアップロード
  6. NFTアート名や販売価格などの必要情報を入力し、「Create」をクリックで出品完了

ウォレットとは暗号資産を管理する財布のことで、おすすめのウォレットはメタマスクです。ブラウザでは拡張機能を、スマホではアプリをインストールすれば利用できます。

メタマスクの利用方法について詳しくはメタマスク(MetaMask)の登録方法から使い方まで徹底解説をご覧ください。

メタマスク(MetaMask)の登録方法から使い方まで徹底解説(2022年1月更新)

OpenSeaトップページ→作成→ウォレットを選択で完了です。OpenSeaについて詳しく知りたい方はOpenSea(オープンシー)の使い方を徹底解説!購入/販売別に紹介をご覧ください。

NFTアートを作る際に便利なツールを2つご紹介します。使用することでデジタルアート初心者でも簡単にNFTが出品できます。

  • CamScanner:紙を電子化できる
  • フォトショップ:簡単に使える高機能な画像編集ツール

おすすめのNFTマーケットプレイス3選

NFTを売るのにおすすめのマーケットプレイスを3つご紹介します。

マーケットプレイスにはそれぞれ特徴があり、出品されている商品にも傾向があります。自分が売りたいNFTに適したマーケットプレイスを利用することがNFTを売るための近道です。

OpenSea(オープンシー)

OpenSea(オープンシー)

OpenSea(オープンシー)はジャンルを問わず多くの商品が出品されている世界最大のNFTマーケットプレイスです。

最大のNFTマーケットプレイスのため、著名人や有名アーティスト、インフルエンサーも参入しています。

NFTの取引ではガス代と呼ばれる取引手数料の高騰がしばしば問題視されていますがOpenSeaでは2回目以降の出品にガス代がかからないため、よりお得にNFTを売れます。

OpenSeaについて詳しくは「オープンシー(OpenSea)とは?特徴と今後の予想/見通しを解説」をご覧ください。

OpenSea(オープンシー)とは?日本語サイトはある?3つの特徴と始め方を解説

Rarible(ラリブル)

Rarible(ラリブル)

Rarible(ラリブル)はNFTマーケットプレイスの中で5位の取引量があります。(2021年7月時点)

出品されているNFTにはアートが多く、販売されているNFTは10万点を超えています。

Raribleでは出品し購入された作品が2次流通された時のロイヤリティを自由に設定可能です。そのためすでに作品が売れている方はRaribleで出品することでより多くの利益を狙えます。

Raribleについて詳しくは「Rarible(ラリブル)とは?特徴や売買方法、注目理由を解説」をご覧ください。

Rarible(ラリブル)とは?特徴や売買方法、注目理由を解説

LINE NFT

LINE NFT

LINE NFTは、ユーザーがNFTを購入・取引できるNFT総合マーケットプレイスです。

LINE BITMAX Wallet内のサービスとして提供をしていた「NFTマーケットβ」を新たに独立させ、一次販売サービスや日本円決済の導入などの機能を拡充させました。

LINE NFTでは、ギフトを贈る感覚で友だちにNFTを送れます。日本でもLINEユーザーは圧倒的な人数がいるため、今後拡大していくでしょう。

NFTアート作品の販売方法

実際にNFTアートを販売するための手順をご紹介します。今回はOpenSeaを例にしています。

1:NFTで売るものを選ぶ

NFTを出品するにあたり、OpenSeaにNFTをアップロードしておく必要があります。NFTのアップロードは以下の手順で行えます。

  • OpenSeaトップページの「作成」をクリック
  • 「Create New Item」の画面が表示されるのでNFTの名前や説明を入力
  • 入力を終えたら「Create」をクリック
以上でOpenSeaへのNFTのアップロードが完了です。次に以下の手順で出品するNFTを選択します。
  • OpenSeaのトップページ右上のアイコンから「My Profile」をクリック
  • 保有しているNFTの一覧ページに移るため、出品したいNFTを選択
  • 右上の「売る」をクリック、出品の条件設定に移ります。

2:  商品価格を設定する

商品の選択をした後は、次は商品価格や出品方式を設定します。商品価格の設定から流れでそのまま出品ができます。

手順は以下です。

  • 出品方式を選択(Set Price/Highest Bid/Bundle)
    Set Price:固定価格
    Highest Bid:オークション
    Bundle:グループ出品
  • 価格を設定したら「Post Your Listing」をクリック
  • ガス代(手数料)の確認ポップアップが表示されるので「確認」をクリック
  • 署名リクエストのポップアップが表示されるので「署名」をクリック

以上で出品するNFTの価格設定、出品が完了です。3種類の出品方式のうち初心者の方には設定が分かりやすい「Set Price」がおすすめです。

OpenSeaでNFTを販売する手順を詳しく知りたい方はOpenSea(オープンシー)の使い方を徹底解説!購入/販売別に紹介をご覧ください。

OpenSea(オープンシー)の使い方を徹底解説!購入/販売別に紹介

まとめ:NFTで売れるものはデジタルデータであれば可能

NFTとはブロックチェーン技術によって、唯一性を証明できるデジタルデータです。

ブロックチェーン技術の進歩によりコピーが簡単にでき、オリジナルの価値が下がりやすかったデジタルデータに新たな価値を生み出しました。

NFTは携帯で撮影した写真や、ゲームアイテムなどデジタルデータであればなんでも売ることができます。そのため参入の障壁が低く、試しに出品してみたものが大金を生むといったことも少なくありません。

NFTのマーケットプレイスにはそれぞれの特徴があるため、出品する作品のジャンルに適したマーケットプレイスを利用しましょう。NFTの出品や販売でわからないことや困ったことがある方はNFT_Nowをぜひご覧ください。

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