【完全版】NFTアートの買い方/作り方を徹底解説!売れた作品例も
NFTのはじめ方公開日 : 2022年07月01日 | [更新日] 2024年11月01日
「NFTアートの買い方・作り方を知りたい」
「作ったNFTアートが売れないときはどうすればいい?」
NFTに関心があり、NFTアートに興味を持っている人ならば、上記のような疑問を持つでしょう。
たしかに、NFTアートはまだまだ馴染みがなく、詳しいやり方については分からない部分も多いです。
しかし、NFTアートは現在注目を集めており、今から始めてもまだ間に合います。これを機に、NFTアートについて理解を深めておきましょう。
本記事では、NFTアートの買い方・作り方や作品事例、売れないときの対処法などを解説します。NFTアート作成におすすめのアプリも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
- NFTアートの概要
- NFTアート売買におすすめのマーケットプレイス
- NFTアートの買い方・作り方
- 売れたNFTアート作品の事例
- NFTアートが売れないときの対処法
目次
NFTアートとは
NFTアートの買い方を理解するために、まずNFTアートについて理解しておきましょう。NFTアートについて、下記2点から解説します。
- そもそもNFTとは
- NFTアートとは
そもそもNFTとは
NFTとは「Non-Fungible Token」の略称であり、直訳すると「非代替性トークン」を指します。
本来デジタルデータは、コピーや改ざんを行いやすいため、唯一無二性を主張することが困難でした。
しかし、データの複製や改ざんから守る技術「ブロックチェーン」の登場によって、デジタルデータでも現実の絵画のように取引が行われるようになりました。
アーティストの権利を保証するシステムも作られており、デジタルデータを用いてNFT作品を作るアーティストも続々と市場に参入しています。
2023年の現在でも高額な取引が行われており、NFT資産価値の上昇や手軽に取引が始められることから、投資を始めたばかりの初心者から上級者まで幅広く支持されています。
NFTアートとは
NFTアートとは、NFTの技術を使って作成された代替不可能な唯一無二の価値を持つデジタルアートを指します。NFTアートはNFTの技術を用いているため、所有権と著作権が明らかです。
そのため、作品の出どころや過去の取引履歴を簡単に追跡できます。これにより、偽物の作品が出回る事態や不正取引のリスクを大幅に軽減可能です。
また、二次流通の際に、オリジナルの作成者が報酬を受け取る仕組みにもできます。この仕組みでは、アーティストは自分の作品に対する価値を継続的に享受できるようになるのがポイントです。
このように、NFTアートには通常のアートとは異なる数々の特徴があります。
NFTアート4つの特徴
NFTアートには以下4つの特徴があります。
- 唯一無二の価値を証明できる
- 誰でも売買できる
- 2次報酬がある
- 著作権や商用利用権の取得は不可
唯一無二の価値を証明できる
NFTは、唯一無二の価値を証明できる特徴を持っています。
NFTに使われている技術「ブロックチェーン」は、同じデータを複数の場所に分散して管理しており、時系列順に暗号化し保護する性質があります。
データのコピーや改ざんが困難になる性質を持っているため、同じデジタルデータを持つNFTは2つ以上存在しません。
NFTを採用したゲームであれば、名前・役割が同じアイテムでもデジタルデータは異なるので、それぞれ別の経済的な価値になります。
デジタルデータとして独立しており、唯一無二性を保証できるため、現実の絵画や骨董品と同じように取引が可能です。
誰でも売買できる
NFTは、誰でも売買できる特徴を持っています。また、デジタルデータであればどんな作品でもNFT作品として出品が可能です。
音楽・写真・絵画といったアート作品を始め、Twitterのツイートや小学生の自由研究などの出品記録があります。
既存のNFT作品を流通させる2次流通も積極的に行われており、クリエイターとしてだけでなく、投資家として誰でも参入が可能です。
インターネットに接続すれば、世界中のどこでも取引が行えるため、人種や国籍に縛られず誰でも公平に取引ができます。
2次報酬がある
NFTは2次報酬が発生し続ける特徴があります。従来の方法では、2次流通が行われても作者に報酬が入らない仕組みです。
一方でNFTは、ブロックチェーンによって流通しているデジタルデータを記録・追跡しているため、取引が行われる度に売上が還元される仕組みです。
従来であれば利益が発生しない中古販売でも、NFTなら永続的な利益が得られます。クリエイターやアーティストにとって、メリットの大きい仕組みといえるでしょう。
著作権や商用利用権の取得は不可
NFTはデジタルデータの所有者を保証しますが、著作権や商標利用権などの権利は取得できません。
著作権侵害をしている作品は既に海外などで流通しており、今後大きな問題として発展する恐れがあります。
NFTで購入しても、現実と同じように著作権や商用利用権は譲渡されない点に注意しましょう。
NFTアートの販売サイトはどこ?
NFT作品を売買するには、NFTマーケットプレイスを利用します。NFTマーケットプレイスは、NFTの売買を可能にするプラットフォームです。
NFTマーケットプレイスの主な役割は、作成したNFTの売買です。加えてNFTを保有しているユーザー間で、保有しているNFTを取引できる2次流通も行えます。
NFTマーケットプレイスは一つだけではありません。それぞれ特徴があったり手数料が違ったりするため、違いを把握しておく必要があります。
NFTアートの売買におすすめのマーケットプレイス5選
NFTの売買におすすめのマーケットプレイスは5つです。
NFTマーケットプレイス名 | 特徴 |
Coincheck(コインチェック) |
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OpenSea(オープンシー) |
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LINE NFT |
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Adam byGMO |
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Enjin MarketPlace(エンジンマーケットプレイス) |
|
各NFTマーケットプレイスの特徴を分かりやすく紹介します。
Coincheck(コインチェック)
Coincheck(コインチェック)は、2021年3月にNFT取引の際に発生するガス代などの課題を解決した「Coincheck NFT(β版)」をリリースしました。
- シンプルなデザインであり、操作性のいいインターフェースを備えているため、NFT初心者でも使いやすい
- 手数料が一切掛からないため、ビットコインで頻繁に取引する人にとってお得
スマホアプリが使いやすく、操作性に優れている日本国内の仮想通貨取引所です。
国内取引所の中でアプリダウンロード数No.1と信頼のおける企業でもあります。
\ アプリダウンロード数No.1 /
※ 対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
OpenSea(オープンシー)
OpenSea(オープンシー)は、世界最大級のNFT取引額を誇るマーケットプレイスです。
- 流通しているNFT作品の量が比較的多いため、お気に入りの作品が見つけやすい
- 必要になるガス代(手数料)が無料なため、初心者でも安心して取引が行える
LINE NFT
LINE NFTは、2022年春から提供を開始する予定のNFT総合マーケットプレイスです。
- 友だちにLINEギフトを贈るような感覚で、簡単にNFTを送り合える
- 決済方法に日本円があるため、NFT初心者でも簡単に始められる
Adam byGMO
Adam byGMOは、GMOアダム株式会社が2021年8月31日にサービスを開始したNFTマーケットプレイスです。
- クレジットカードに対応しているため、NFT初心者でも参入しやすい
- NFT保有者限定コンテンツがあるため、好きなクリエイターの作品を楽しみやすい
Enjin MarketPlace
Enjin MarketPlace(エンジンマーケットプレイス)とは、シンガポールの企業の「Enjin(Enjin Pte. Ltd)」が開発・運用しているブロックチェーンプラットフォームです。
- 専門知識を必要とせず、ゲームやアプリに仮想通貨やスマートコントラクト・NFTを導入できる
- ゲームで遊びながら仮想通貨を貯められるため、初心者でも参入障壁が低い
本記事で紹介しきれなかったNFTマーケットプレイスは「【保存版】NFTマーケットプレイスとは?国内・海外のおすすめ14選を比較」で紹介しています。
NFTマーケットプレイスによって扱っているNFT作品が異なるため、NFTマーケットプレイスを比較してお気に入りのNFT作品を見つけてみましょう。
NFTアートの売買を始める前の2つの準備
NFTの売買を始める前に行う準備は、以下の2ステップです。
- 暗号資産取引所でアカウント開設
- ウォレットの作成
暗号資産取引所でアカウント開設
NFTは暗号資産を用いて取引を行います。まずは、暗号資産取引所でアカウントを開設し、暗号資産を購入できる状態にしましょう。
NFT初心者の方は、シンプルな画面で分かりやすいCoincheck(コインチェック)がおすすめです。本記事では、コインチェックを例に暗号資産取引所の開設方法を紹介します。
Coincheck(コインチェック)のトップページから「会員登録」ボタンをクリック。
画面の指示に従って、メールアドレスとパスワードを設定。
登録したメールアドレスに、コインチェックからメールが届いたら、メールの中にあるURLをクリック。
会員登録ページが表示されたら「本人確認をする」ボタンをクリック。
必要情報を入力し、登録を完了させましょう。必要情報の確認のため、運転免許証やパスポート、個人番号カードなどが必要です。
コインチェックで画像のアップロードを行うため、手元に用意しておきましょう。本人確認の審査が完了すれば、コインチェックの機能が使えるようになります。
ウォレットの作成
暗号資産取引所に登録が完了したら、暗号資産専用の財布(=ウォレット)を作成します。
本記事では、暗号資産ウォレットで最も標準的な機能を備えているMetaMaskを例に、PCでウォレットを作成する方法について紹介します。
MetaMaskの公式ページにアクセス。表示された画面で「Chromeに追加」をクリックし、インストール。
インストール完了後、パソコン右側に表示された狐のアイコンをクリック。
「開始」をクリック。
右側の「ウォレットを作成」をクリック。
品質向上のご協力画面が表示されたら「同意します」をクリック。
利用規約を確認したら、パスワードを設定し、「作成」をクリック。
パスワードの設定が完了したら、12個の英単語からなる「バックアップフレーズ」を確認します。
バックアップフレーズは、パスワードを忘れた場合や誤ってMetaMaskを削除してしまったときに、データを復元するために必要です。
最悪の場合、購入した仮想通貨を全て失いかねないため、必ず保管を行ったうえで誰にも見られないように注意してください。
南京錠マークをクリックすると、バックアップフレーズが表示されます。
先ほど確認・保管したバックアップフレーズを、順番通りに入力します。
間違えることなくバックアップフレーズを入力すると、合格画面が表示されます。すべて完了をクリックすると、ウォレットが作成できます。
NFTアートの買い方5ステップ
NFTアートの購入は、以下の5ステップで行います。
- マーケットプレイスを選択
- 暗号資産取引所で指定の暗号資産を購入
- ウォレットに暗号資産を移動
- ウォレットとマーケットプレイスを連携
- 購入するNFTを確認
1:マーケットプレイスを選択
取引したいNFTマーケットプレイスを選択しましょう。NFTマーケットプレイスによって、扱っているNFTアート作品のジャンルや種類が異なります。
購入したいNFT作品をNFTマーケットプレイスから探しましょう。
2:暗号資産取引所で指定の暗号資産を購入
気に入ったNFT作品を発見したら、NFT作品の指定暗号資産を確認し、暗号資産取引所で指定の暗号資産を購入します。
本記事では、コインチェックでイーサリアムを銀行振り込みで購入する手順を例に解説します。
ホーム画面から「日本円を入金」をクリック。
「銀行振込」を選択し、ユーザーIDを確認
「ユーザーID 氏名」を振込人名義に設定して、振込先口座へ振り込む。
コインチェック内に日本円の振込が完了できたら、画面左下の販売所画面に遷移し、「購入」ボタンをクリック。
イーサリアムを選択して、「購入」ボタンをクリック。
数量欄の単位が「ETH」であることを確認し、購入する金額を入力。その後「日本円でイーサリアムを購入」を購入ボタンをクリックすると購入できます。
3:ウォレットに暗号資産を移動
暗号資産取引所で暗号資産を購入できたら、ウォレットへの暗号資産の移動が必要です。本記事では、コインチェックからMetaMaskに移動させる方法を例に解説します。
コインチェックの画面から「暗号資産の送金」をクリック。
ETHを選択。
MetaMaskのアドレスをコピー。
コインチェックに戻り、MetaMaskのアドレスを貼り付けます。
送金金額を入力して、間違っていなければ「次へ」をクリック。
二段階認証コードを入力して、「申込みを確定」ボタンをクリック。
4:ウォレットとマーケットプレイスを連携
NFT作品に指定された暗号資産をウォレットに移動させたら、ウォレットとNFTマーケットプレイスを連携させます。
本記事では、OpenSeaとMetaMaskを連携させる手順を例に解説します。
OpenSeaのトップページ画面右上の人型マークをクリック。
MetaMaskをクリック。
OpenSeaに接続するMetaMaskアカウントを選択して、「次へ」ボタンをクリック。
「接続」をクリック
5:購入するNFTを確認
ウォレットに暗号資産を準備ができたら、NFTマーケットプレイス内で欲しいNFTを購入しましょう。
NFTマーケットプレイス内の購入ページで、購入ボタンを押すことで簡単にNFTアートが購入できます。
NFTマーケットプレイスごとの購入方法は、別記事で紹介しているのでご覧ください。
NFTアートの作り方と出品方法
NFTアートの作り方と出品方法は4ステップです。
- NFTにするデジタルアートを制作
- 出品するマーケットプレイスの選定
- デジタル作品をアップロードし、NFT化
- 出品方式や価格などを設定して出品完了
1:NFTにするデジタルアートを制作
NFTにするデジタルアートを制作します。
イラスト・写真・音楽など、デジタルデータであればなんでもNFTにできるため、好きなようにデジタルアートを制作してみましょう。
よくわからないという方は「【超入門】NFTアートの作り方!クリプトアート作品を作成しよう」で詳しく解説していますので、参考にご覧ください。
2:出品するマーケットプレイスの選定
出品するNFTマーケットプレイスを選定しましょう。
NFTマーケットプレイスによって、扱っているNFTアートのジャンルや種類が異なります。制作したNFT作品を売りやすくするためにも、NFTマーケットプレイス選びは重要です。
「【保存版】NFTマーケットプレイスとは?国内・海外のおすすめ14選を比較」で、NFTマーケットプレイスの特徴を詳しく紹介しております。NFT作品を効率的に販売するためにも、参考にしておきましょう。
3:デジタル作品をアップロードし、NFT化
デジタルデータの作品をアップロードし、NFT化を行います。
NFTプラットフォームにデジタルデータをアップロードするだけで勝手にNFT化されるため、難しい知識は必要ありません。
本記事では、OpenSeaを例にデジタルデータをNFT化させる手順を解説します。
NFT化したいアイテムをアップロード。
以下の項目を記入します。NFT作品の見つかりやすさにつながるため、しっかりと決めておきましょう。
- NFTアートの名前
- 外部リンク
- ディスクリプション
- コレクション(NFTアートの種類)
- 供給量
- 取引通貨
4:出品方式や価格などを設定して出品完了
NFT作品の制作に成功したら、出品方式や価格などを設定します。
OpenSeaを例に挙げると、大きく分けて5つの出品方法があります。
- イングリッシュ形式(オークション)
- ダッチ形式(オークション)
- セット価格
- バンドル
- プライベート
出品方式 | 特徴 |
イングリッシュ形式 | 最も良い購入条件を提示した入札者に売却される一般的なオークション形式です。 販売希望価格以上の金額で入札される可能性が高い特徴があります。 |
ダッチ形式 | 誰かが商品を購入するまで価格が下がり続けるオークション形式です。 出品から落札までの時間が比較的早く、市場の出回りが不透明な場合でも売れやすい特徴があります。 |
セット価格 | 「ダッチ方式のオークション販売」と、商品を「固定価格で販売」を行うときに使われます。 供給量が多い商品で使われることが多い出品方法です。 |
バンドル | 複数の商品を合わせて販売する方法です。 単品で商品を売るより、2つ以上セットで販売することで効率的に商品を販売しやすいといえます。 |
プライベート | 個人間取引を行う場合に便利な出品方法です。 手数料がかからない販売方法であり、商品にかかる手数料分を安く販売できる特徴があります。 |
基本的には、出品にもガス代(手数料)が発生するため、ガス代を考慮した価格で出品を行うとよいでしょう。
NFTアートを作るのにおすすめのアプリ4選
NFTアートを作るのにおすすめのアプリは4つです。
- CamScanner
- PhotoShop
- SteinbergCubase
- PremierePro
CamScanner
CamScannerは、スマートフォンをスキャナーの代替として使用できるアプリです。スマートフォンのカメラで撮った画像を高速でスキャンし、鮮明な画像に変換できます。
保存した画像の編集も行えるため、反射や明るさ調整といった「映え」を意識した写真を作成できます。
写真の編集に特化したアプリであるため、写真をNFT作品として販売したい方や手軽にNFT作品を作りたいと考えている方におすすめのアプリです。
PhotoShop
PhotoShopは、写真の加工や写真同士の合成、写真の詳細な色調整など、画像を扱ったデザインを得意とするアプリです。
AIが自動で人やモノを認識し、選択を行ってくれるため、切り取りや部分的な強調を簡単に行えます。
また、画像データの色を表現している「ドット」の色情報を識別することに長けており、画像と画像を合成しても全体の色調を調整しやすい特徴があります。
クリエイティブな写真を作りたい方や、画像の色合いで写真の表現を変えたい方におすすめのアプリです。
SteinbergCubase
SteinbergCubaseは、国内シェアでトップを誇るDAWです。DAWとは、「Digital-Audio-Workstation」の略称であり、機械で音楽制作を行えるソフトウェアを指します。
レコーディングはもちろんオーディオ編集からミックスダウンまで、音楽に必要な要素を全て網羅しているため、プロやアマチュアを問わず多くのユーザーに愛されています。
音楽を作るのが好きな方や音楽を組み合わせて一つの作品にするのが好きな方は、SteinbergCubaseがおすすめです。
PremierePro
Premiere Proは、Adobeが提供しているサブスクリプションサービスの一つです。
月額2,480円からの利用が可能であり、YouTuberから映画制作まで幅広いシーンで活躍している動画編集アプリです。
最大の特徴は多彩な動画編集機能であり、アニメーションの追加や音響効果の編集など、動画編集に必要な機能を全て備えています。
映画のようなNFT作品を作ってみたい方や動画作品でNFTアートにチャレンジしたい方は、PremiereProが最もおすすめです。
ピクセルアートを簡単に作りたい方は「誰でも簡単ピクセルアート(ドット絵)の作り方|NFTの販売方法も解説」で作り方からNFTの販売方法まで画像付きで解説をしておりますため、ご覧ください。
売れたNFTアート作品の事例
NFTアート作品は、誰にでも作成可能です。そのため、アーティストではない人でも、NFTアート作品を大ヒットさせた例があります。
売れたNFTアート作品の事例として、下記3つを紹介します。
- Everydays: The First 5000 Days
- おかしなクジラたち(Weird Whales)
- ミーム画像
Everydays: The First 5000 Days
「Everydays: The First 5000 Days」は、NFTアーティストのMike Winkelmann(マイク・ウィンケルマン)氏がBeepleの名を使って発表した作品です。
2007年5月1日から14年間、5000日に渡って毎日絵画を1枚ずつ作り続けた作品で、5,000枚の絵画が1つのアートになっています。かけた年月とアートのインパクトから注目を集めました。
このアートには75億円もの価値がつき、NFTアートの中でも類を見ない高額落札になりました。
おかしなクジラたち(Weird Whales)
おかしなクジラたち(Weird Whales)は、12歳の少年が作成したNFTアート作品です。
おかしなクジラたちは、日本円にして約4000万円で取引され、Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)などのNFTアートクリエイターに影響を及ぼしました。
この作品が高額で売れたポイントは2つあります。
- 12歳の少年が自由研究で作成したというストーリー性
- NFTブームと市場価値の高まり
唯一無二のストーリー性は作品に付加価値をもたらし、市場価値の高まりは投資家など多くの人を集めます。
どんな商品でも、売り方次第でチャンスがあるのは、NFTアート作品の大きな特徴といえるでしょう。
ミーム画像
出典:10歳の少女がネットでバズった自身の写真をNFTとして販売開始|NFT-Now
10歳のクロエ・クレムは、自身がインターネット上で話題になったミーム画像をNFT化し、販売しました。
このミーム画像は、25イーサリアム、日本円にすると約833万円で落札されました。落札者はドバイの音楽制作会社「3F Music」で、他にもいくつかのミーム画像のNFTアートを購入しています。
「3F Music」の創業者であるFarzin Fardin Fard氏は、393件のNFTを保有するコレクターです。そのため、インターネット上で話題になった作品という点が売れた要因として大きかったと考えられます。
関連記事:10歳の少女がネットでバズった自身の写真をNFTとして販売開始
関連記事:10歳の少女が出品したNFT画像が約833万円で購入される
NFTアートが売れないときの対処法
高額で売れたNFTアートもありますが、すべてのNFTアートが売れるわけではありません。むしろ、いざNFTアートの取引を始めても、売れないNFTアート作品の方が多いでしょう。
ただ、取引をするからには、売れるNFTアートを作りたいものです。NFTアートが売れないときは、主に下記3つの対処法があります。
- トレンドを意識してNFTアートを作る
- NFTアートに付加価値をつける
- NFTアートのコンセプトを統一する
上記のポイントを意識すれば、売れるNFTアートに近づけます。詳しくは、「【完全版】NFTアートの作り方を画像で分かりやすく解説」で解説しているため、参考にしてください。
NFTアートの転売方法
NFTアートの転売とは、NFT作品を安く購入し高値で販売することです。NFT作品は人種や国籍に囚われず取引が行われるため、初心者でも簡単に取引は行えます。
転売方法は簡単で、購入したNFTマーケットプレイスと同じNFTマーケットプレイスに出品するだけです。
NFTアートの転売で利益を出すコツは、購入と販売のタイミングを見極めるために市場分析を行うことです。
販売金額から購入金額と手数料を引いた差で利益を出すため、押さえるべきポイントといえるでしょう。
NFT転売についてさらに詳しく知りたい方は「NFT転売のやり方を徹底解説!稼ぎ方や注意点・売れるNFTアートを紹介」を併せてご覧ください。
NFTアートの買い方に関するよくあるQ&A
最後に、NFTアートの始め方に関するよくある質問をまとめています。
- NFTアートは日本円で購入できますか?
- NFTアートの買い方に関して注意点はありますか?
- 誤ってNFTアートを購入した場合は返金対応はできますか?
- NFTアートの購入までにどれくらい時間がかかりますか?
- NFTアートを買うときのガス代とはなんですか?
NFTアートは日本円で購入できますか?
NFTマーケットプレイスによって、日本円で購入できる場合もあります。現状では、多くのマーケットプレイスでETHなどの仮想通貨が利用可能です。
欲しいNFTアートや利用するNFTマーケットプレイスが日本円に対応していない場合、対応する仮想通貨を用意する必要があります。
しかし近年のNFTブームに伴い、クレジットカードが対応しているNFTマーケットプレイスも増加しています。日本円に対応していない場合でもクレジットカードでの購入が可能です。
必ずしも仮想通貨や日本円が必要ではないため、気軽に始められます。
NFTアートの買い方に関して注意点はありますか?
NFTアートが売れないポイントは3つ考えられます。
- NFTアートは出品するだけでは売れない
- 作品に適したマーケットプレイスの選定やトレンドにのる必要がある
- NFTアートは海外で盛んなため、Twitterなどで作品情報を英語で発信するのは有効
TwitterやInstagramなどのSNSマーケティングやNFT作品のコンセプト作りなど、作品外の付加価値を作るとよいでしょう。
誤ってNFTアートを購入した場合は返金対応はできますか?
返金対応は各マーケットプレイスによって異なります。そのため、各マーケットプレイスに確認しましょう。
NFTアートの購入までにどれくらい時間がかかりますか?
NFTマーケットプレイスによって異なりますが、作品の購入を確定させると数十秒程度で購入が完了し、作品の所有権が得られます。
NFTアートを買うときのガス代とはなんですか?
ガス代とは、NFTの売買をする際に発生する手数料です。リアルタイムで変動し、取引数が高いほどガス代も高くなります。
ガス代については「OpenSeaのガス代はいくら?ガス代を安くする方法と確認手順/発生のタイミング」で詳しく解説しておりますため、併せてご覧ください。
まとめ:NFTアートの買い方は簡単なため気軽に始めてみましょう
従来は本物である証明が難しかったデジタルアートですが、NFTアートであれば本物のデータであることが保証されます。
デジタルアートは物理的に存在する絵画とは異なり、性質上コピー可能なため、本物とコピーに差はありません。
しかし、NFTにより本物と偽物の区別ができるようになります。所有者の履歴も残る仕組みがあるため、NFTアートの唯一無二性は損なわれません。
デジタルアート取引に興味がある方や、NFTをもっと楽しみたい方はNFTアートの売買にも挑戦してみましょう。
NFTアートはまだまだ発展途上のため、まずは大手のプラットフォームを用いて、少額で始めてみることをおすすめします。
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。