Rarible(ラリブル)とは?初心者向けに4つの特徴や使い方を解説
NFTプラットフォーム公開日 : 2021年07月30日 | [更新日] 2024年11月01日
2021年7月時点で、NFTマーケットプレイスの中で5位の取引量を誇るRaribleは、数あるNFTマーケットプレイスの中でも比較的新しいプラットフォームです。
OpenSeaと共に2大マーケットプレイスと呼ばれるまでに成長したRaribleですが、今後も更に成長すると期待されています。ユーザーを惹きつけてやまないその魅力は一体どこにあるのでしょうか。
今回はRaribleの特徴を解説しながら、その魅力や利用方法もお伝えしていきます。
- Raribleは2020年にできたNFTマーケットプレイス
- Raribleは一部ガス代が無料で使える
- Raribleは独自仮想通貨RARIを発行している
- Raribleの使い方
- RaribleとOpenSeaの違い
- Coincheckで口座を開設しましょう
目次
Rarible(ラリブル)とは
Raribleは2020年に創設されたNFTマーケットプレイスで、アート系作品を中心に扱う他、仮想通貨ドメインも扱うマーケットプレイスです。
誕生してまもなく10万点ものNFT作品がRaribleで販売され、約2,400万ドル(約26億円)もの取引量が記録されました。
2021年にNFTブームが起きると、わずか3か月程度で約3,900万ドル(当時のレートで約36億円)の取引量があり、将来有望なNFTマーケットプレイスとして、一躍大手の仲間入りを果たしました。
大きな特徴の一つに、独自トークン「RARI」の存在があります。
RARIを使ったRaibleの運営は、他のマーケットプレイスにはない独特の仕組みで、誰もが惹きつけられる特徴です。これらの特徴について、以降でより詳しく解説します。
Rarible(ラリブル)の4つの特徴
Raribleが世界中で話題になっている理由を4つ紹介します。
①参入しやすい
NFTマーケットプレイスは自分の暗号資産のウォレットをサイトに接続したり、売買の途中でガス代の支払い画面が表示されたりするなど、わたしたちが普段よく使うECショップのサイトとは異なる点があります。
慣れない操作をする場面もよくありますが、Raribleのインターフェースは分かりやすいため、初心者でも操作可能です。
OpenSeaなども比較的初心者におすすめできるプラットフォームですが、直感的に操作できて使いやすいのはRaribleです。
安価な作品が多いことも参入しやすい理由の一つです。安く売買されている作品の流通量が多く、NFTにあまり慣れていない人が初めてNFTを売買する際にもおすすめできます。
②成長性が高い
Raribleは先述した通り、スタートしてからの成長ぶりに目を見張るものがあります。
注目度の高さを裏付ける話題として、Raribleが行った資金調達で、約1,400万ドル(約15億円)を調達したという発表が2021年6月24日にありました。
この資金調達は、Venrock Capital(ヴェンロック・キャピタル)CoinFund(コインファンド)01Advisors(ゼロワン・アドバイザース)の3社にて行われ、その勢いを更に増す資金調達となりました。
また、Raribleの現在までの総売上高は約1億5,000万ドル(約166億円)にも上り、サービスを開始した2020年から急成長を遂げています。
資金調達額・売上・利用者数など、成長性を裏付ける要素が多いことから、将来性が高いといえるでしょう。
③独自トークンRARI
Raribleは、ガバナンストークンとして「RARI」というNFTトークンを発行しており、これが他のマーケットプレイスとは異なる大きな特徴になっています。
RaribleはRARIによる運営コミュニティを作り、「DAO(自律分散型組織)」を目指しているマーケットプレイスでもあるのです。
下記では、RARIの概要と所有するメリットなどを解説します。
【RARIの概要】
RARIはNFTトークンです。
NFTトークンということは唯一無二のトークンを意味しているため、ビットコインやイーサリアムなどのような暗号資産(仮想通貨)とは違い、取引所での購入や交換はできません。
RARIは、Raribleのガバナンストークンとして使用されるトークンですが、Raribleに接続されているOpenSea上でNFTを購入する際にも使用可能です。
【RARIを所有するメリット】
RARIを所有すると、Raribleの運営に関われます。
具体的には、以下2つの投票権利を得られます。
- システムアップグレードの投票
- Raribleの手数料や機能など運営に関する投票
先述した通り、RaribleはDAO化を進めています。そのために、RARIをもつユーザーが意見を出し合い、よりよいRaribleを作り上げることを目指しています。
【発行数量のうち60%が市場流動性マイニング】
RARIを入手する方法はいくつかありますが、最も代表的な方法がRarible内で販売や購入などの取引をすることです。取引に参加すればRARIが配付されます。
このことを「市場流動性マイニング」と呼び、RARIの発行総量の60%が市場流動性マイニングによるものです。
④設定可能なロイヤリティ
Raribleの大きな特徴として上げられるのが、「ロイヤリティを設定できる」ことです。
ロイヤリティとは、二次流通されたときに制作者に支払われる報酬のことで、Raribleでは、この報酬額を制作者が設定できる仕組みを採用しています。
たとえば、報酬割合を10%に設定した場合、製品が売買される度に取引金額の10%が制作者に対する報酬として支払われることになります。
標準では10%で設定されていますが、これを15%や20%などと、好きなパーセンテージに設定できるのです。
Rarible(ラリブル)のガス代は無料?
RaribleでNFTをミント(発行)する際、発行者はガス代を負担する必要はありません。
2021年10月にRaribleは「lazy minting(レイジーミンティング)」と呼ばれる新機能を公開しました。この機能ではNFT発行時のガス代が無料になります。
Raribleに限らず、通常はイーサリアムネットワークでNFTを発行する時には発行者が、手数料であるガス代を負担していました。
しかし「lazy minting」では、ガス代を負担するのはNFT購入者です。さらに「lazy minting」で出品をする場合、即時イーサリアム上にミントされることはありません。出品から購入されるまでの間、データは一時的にIPFS(分散型ストレージ)に保管されます。
この機能により、クリエイターがNFTを販売する際の参入障壁は低くなりました。また、NFTが購入されない限り、イーサリアムのガス代は買い手、売り手ともかからないため、ガス代がかかる不要な取引を減らすことにも貢献しています。
Rarible(ラリブル)の仮想通貨RARIの3つの入手方法
RARIは法定通貨で購入することはできません。Raribleのマーケットプレイス内でのみ入手が可能です。
ここではRARIの具体的な入手方法を3つ紹介します。
①Raribleを利用して入手する方法
RARIを入手する最も一般的な方法が、Raribleの中でNFTの売買をすることです。取引によるRARIの入手は、下記手順で行えます。
- Raribleで取引を行うには、暗号資産(主にイーサリアム)を準備する必要があります。Raribleで取引実績が反映されると、RARIが配布される条件が満たされます。
- 毎週月曜日、サンフランシスコ時間の午後12時までに、75,000枚のRARIトークンが、買い手と売り手に50%ずつ配布されます。
②Airdrop(エアドロップ)で入手する方法
エアドロップは、「無償配布」を意味します。エアドロップで配布されるのは、RARIの発行総量のうち10%で、①の要領でRARIトークンを配布されたユーザーは、エアドロップで無償配布を受ける権利を持っています。
ただし、エアドロップされる時期は不定期で、2020年7月頃に実施された後は、未定になっているようです。
③Uniswapを利用して入手する方法
Raibleでの取引以外でRARIを入手できる方法がUniswapの利用です。Uniswapとは、中央管理者のいない分散型取引所のことであり、RARIを取り扱っています。
Uniswapを利用するためには、MetaMaskなどのウォレットを接続して登録作業を行う必要があります。登録後、イーサリアムとRARIの交換が可能です。
Rarible(ラリブル)の使い方
Raribleはインターフェイスが見やすく、初心者でも簡単に売買を行えます。ここでは、RaribleでのNFT売買方法を解説します。
1:ウォレットと接続
- Raribleのサイトを開き、トップ画面の右上にある「Sign in」をクリック
- ウォレット一覧が表示されたら、接続するウォレットを選択
※ Raribleで利用されるウォレットはMetaMaskの利用が多いとされています。
- ウォレットが起動するので、ウォレット側の接続ボタンをクリック
- 利用規約に同意し、「Proceed(続行)」をクリック
- Raribleの「ウォレットに接続」と表示されていた部分に「RARI」と表示されていれば接続完了
MetaMaskの登録方法について詳しく知りたい方は、「MetaMask(メタマスク)の使い方/入金・送金手順を画像で解説」をご覧ください。
2:購入
RaribleでNFTアイテムの購入方法について説明します。
まずは以下いずれかの方法で、NFTアイテムを探しましょう。
- 検索バーを使う方法…自分の好きなアイテムやアーティスト名などを入力
- カテゴリーを使う方法:TOP画面上にある「Explore」をクリックし、目的のカテゴリーを選択
次に購入方法を説明します。
- 購入したいアイテムの画像をクリック
- 開いた画面に「Buy for 0.075ETH」のように価格表記されたボタンが表示されます
- 「Buy for 0.075ETH」は0.075ETHであればすぐに購入できるという意味なので、この金額でよければボタンをクリック
- 「Place a bid」は0.075ETHより安く購入したい場合などに使用する。オーナーに買取希望金額を提示し、承認されると購入可能
- 「購入する」をクリックすれば、購入金額が表示された画面が起動するので、金額を確認して「支払いに進む」をクリック
- ウォレットが起動し、アイテム価格にガス代を追加した金額が表示される。金額に問題なければ、決済して購入完了
Raribleの購入方法をさらに詳しく知りたい方は、「Rarible(ラリブル)の使い方を徹底解説!購入/販売別に紹介」をご覧ください。
3:出品
NFTアイテムの販売方法を紹介します。
イーサリアムで販売する場合は、Raribleに支払う手数料の他、イーサリアムのガス代がかかりますのでご注意ください。
- 画面上部にある「作成する」をクリック
- Ethereum(=イーサリアム)を選択
- 販売したいアイテムが1つの場合は「シングル」。2つ以上の場合は「マルチ」を選択
- 売りたいアイテムの詳細を記載
- 「Create Item」をクリック
- ウォレットが起動したら、ガス代を確認して「承認」ボタンをクリックして確定
- Raribleの画面に「売り注文を承認する」が表示されるのでクリック
- ウォレットが起動後、「署名」ボタンをクリックして販売完了
Rarible(ラリブル)とOpenSea(オープンシー)の違い
NFT初心者におすすめできるNFTマーケットプレイスにはRaribleとOpenSeaがあります。この2つの違いを比較してみましょう。
Rarible | OpenSea | |
30日間取引高 (2022年4月15日時点) | 7万1千ドル | 23.3億ドル |
ガス代 | 出品時は不要 | 出品時も必要 |
ロイヤリティ設定 | 可能 | 可能 |
独自通貨 | あり | なし |
クレジットカード決済 | 一部ブランドは可 | 今後対応予定 |
日本語対応 | あり | なし |
上記の通り、OpenSeaが規模では勝りますが、その他の点ではRaribleがとても使いやすいです。
特に日本語対応していることや出品時のガス代負担がないことは、ストレスフリーでNFTの売買ができることに貢献しています。特に初心者の方はRaribleでの出品がおすすめです。
まずは国内取引所で口座を開設しましょう
Rariは国内の仮想通貨取引所での取り扱いがありません。そのため、国内の仮想通貨取引所で口座を開設し、他の暗号資産を購入して海外に送金する必要があります。
海外の仮想通貨取引所に暗号資産を送金する手順は以下の通りです。
- Coincheckなど国内の仮想通貨取引所の口座を開設する
- 海外の取引所でRARIと交換可能な暗号資産を購入する
- 購入した暗号資産を海外の取引所に送金する
- 送金した暗号資産を用いて、海外の取引所でRariを購入する
まとめ:Rarible(ラリブル)でNFTを出品してみましょう
Raribleは、初心者にもおすすめできるNFTマーケットプレイスです。
Raribleは「参入しやすい」「成長性が高い」等の理由から、NFT初心者でも使いやすいです。また、出品時はガス代が無料になる仕組みもあり、経済的な負担も他のマーケットプレイスより軽くて済みます。
ただし、独自トークンのRARIを扱っている国内の仮想通貨取引所はないため、必ず海外の取引所も使う必要がある点には注意しましょう。
ぜひ皆さんもRaribleを使って自分でNFTを出品してみてください。
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。