OpenSea(オープンシー)とは?4つの特徴や使い方、注意点まで解説
NFTプラットフォーム公開日 : 2022年11月30日 | [更新日] 2024年11月01日
「OpenSea(オープンシー)とは何か知りたい」
「OpenSea(オープンシー)の特徴を知りたい」
NFT作品の取引について調べると、OpenSea(オープンシー)はほぼ必ず出てきます。そのため、OpenSea(オープンシー)とは何かがわからないと、NFT作品の取引を始められません。
本記事では、OpenSea(オープンシー)の特徴や使い方、便利に活用する方法を解説します。NFT作品の取引でOpenSea(オープンシー)は避けて通れません。本記事を読めばOpenSea(オープンシー)に登録でき、購入や出品を一人でできるようになります。
- OpenSea(オープンシー)とは取引量世界No.1のNFTマーケットプレイス
- OpenSea(オープンシー)は使いやすく初心者にもおすすめ
- 口座開設はCoincheck(コインチェック)がおすすめ
- MetaMaskと接続すればOpenSea(オープンシー)に登録できる
目次
OpenSea(オープンシー)とは
OpenSeaは、NFTを売買できる世界最大のマーケットプレイスです。2021年には市場シェアが約97%を誇るまでに成長しています。
OpenSeaとは、NFTを取り扱うAmazonや楽天モールのような取引フォームです。NFTの代表ともいえるCryptoPunksやBAYCをはじめ、3400万点以上のNFTを購入できます。
取引に使用する主な仮想通貨はETH(イーサリアム)です。OpenSeaがNFT市場に参入したときは、従業員数が7名と小規模のスタートでした。
しかし、NFTの取引が完了するまでの操作性とクリエイターが参入しやすいシステムが評価され、世界最大の規模まで拡大しました。
OpenSeaの特徴
OpenSea(オープンシー)は取引量世界No.1のNFTマーケットプレイスとして愛されています。なぜなら、他のNFTマーケットプレイスにはない特徴を持っているからです。OpenSea(オープンシー)の主な特徴は下記の4つです。
- 初心者でも簡単にNFTを作成できる
- 販売手数料が安い
- 様々なブロックチェーンに対応している
- 豊富な種類のNFTを取り揃えている
初心者でも扱いやすい
OpenSea(オープンシー)は初心者でも見やすいデザインで、スマートフォンかPCさえあれば無料でNFTの作成が可能です。
他のプラットフォームでは、NFT作成時にガス代(手数料)がかかる場合もあります。そのため、無料で作成できることは初心者にとってメリットです。
また、取引量No.1ということもあり、利用ユーザーも多いです。2022年10月現在でも30万人以上のユーザーが利用しています。
出典:OpenSea monthly active traders (Ethereum)|Dune Analtycs
利用ユーザーが多いとインターネット上に情報が多いため、操作方法等を調べたときに解決しやすいです。利用ユーザーが少なく情報も少ないプラットフォームでは、初めての方は安心して利用できません。
OpenSeaは数多くのユーザーにとってNFT参入のハードルを下げ、NFT市場の活性化に貢献しています。
販売手数料が安い
OpenSeaは、他のマーケットプレイスよりも販売手数料が安いのが特徴です。他のマーケットプレイスが販売手数料3%なのに対し、OpenSeaは販売手数料2.5%で取引することができます。
たった0.5%の差だと思うかもしれませんが、取引回数が多く、取引額も大きいNFT市場においては無視できない数字です。
また、AppleのApp StoreでもNFTの販売を行えるアプリの配信を許可しましたが、販売手数料は30%とOpenSeaの10倍です。このことからもOpenSeaの販売手数料の安さが際立ちます。
AppleのNFT販売手数料の件については、「AppleがアプリでのNFT販売を許可」でも解説していますので、参考にしてください。
様々なブロックチェーンに対応している
OpenSea(オープンシー)は様々なブロックチェーンに対応しているため、扱えるNFTの種類や数量が多いです。対応数が多くなれば、様々なNFTプロジェクトに参入できるメリットがあります。
対応しているブロックチェーンは下記の7つです。
名称 | 特徴 |
Ethereum (イーサリアム) | 時価総額はビットコインに次ぐ2位で、スマートコントラクトで取引を自動化できる |
Polygon (ポリゴン) | イーサリアムや他のネットワークよりもはるかに安価で、トランザクションを高速で実行できる |
Klaytn (クレイトン) | 高い処理速度を持ち、多数の企業と連携している |
Solana (ソラナ) | 環境負荷の少ない高速かつ低コストのブロックチェーン |
Arbitrum (アービトラム) | 親チェーン (この場合はイーサリアム) のコンセンサス メカニズムを利用する |
Optimism (オプティミズム) | トランザクション コストが大幅に削減される |
Avalanche (アバランチ) | 相互運用性と拡張性に優れている |
また、発行したNFTアイテムの修正が可能です。販売したNFTアイテムにミスがあっても、修正ができるためNFTアイテムを再度発行する必要はありません。
「今からNFTの販売をしてみたい」という初心者は、修正が必要なミスが発生しやすいため、OpenSea(オープンシー)がおすすめです。
豊富な種類のNFTを取り揃えている
OpenSeaは世界最大級のマーケットプレイスということもあり、下記のようなさまざまな種類のNFTが取引可能です。
- アート
- 音楽
- イラスト
- トレーディングカード
- ドメインネーム
NFTの種類が多ければ、それだけ出品数も増え、購入者も増加します。あなたが購入者側であれば、お気に入りのNFTが見つかる確率は高くなるでしょう。
一方で、あなたが販売者側なら、作品を購入してくれるユーザーを見つけられる可能性が高くなります。
OpenSea(オープンシー)の登録方法
OpenSea(オープンシー)の登録方法は下記4ステップです。
- トップページを開く
- MetaMaskと接続
- アカウントの基本情報を入力
- 承認メールの確認
トップページを開く
まず、OpenSea(オープンシー)のトップページへアクセス。
MetaMaskと接続
続いてMetaMaskと接続します。画面右上のアイコンをクリックし、「My wallet」内のMetaMaskをクリック。
MetaMaskが起動するため、ログイン。
該当箇所をチェックして「次へ」をクリックし、「接続」をクリック
「接続」をクリックします。
画面上部の人の顔のようなアイコンが青くなっていることを確認して、アカウントの接続が完了。
MetaMaskについては「MetaMaskとは?MetaMaskの作り方・入金・出金方法などを紹介」で詳しく解説しています。
アカウントの基本情報を入力
続いてアカウントの基本情報を入力します。上部のアイコンをクリックし、「My Account Setting」をクリック。MetaMaskが起動するので、「署名」ボタンをクリック
ユーザー名、Bio、メールアドレスの入力画面が表示されるため、各項目に記載しましょう。※Bioは空欄でも問題ありません
入力したら「Save」ボタンをクリックして完了。
承認メールの確認
基本情報入力後に承認メールが届きます。「VERIFY MY EMAIL」をクリックするとOpenSea(オープンシー)の画像が表示され、ユーザー登録は終了です。念のため、実際にログインされているかプロフィール画面から確認しましょう。
OpenSea(オープンシー)の詳しい登録方法は「OpenSea(オープンシー)の使い方を徹底解説!購入/販売別に紹介」と併せてご覧ください。
OpenSea(オープンシー)での購入方法
OpenSea(オープンシー)での購入方法は下記5ステップです。
- コインチェックの口座の開設
- 日本円の入金
- イーサリアム(暗号通貨)の購入
- MetaMaskへ送金
- OpenSea(オープンシー)のオークションへ参加
OpenSea(オープンシー)でNFT作品を購入するには、暗号資産が必要になります。暗号資産を購入するには、暗号資産取引所で口座開設が必要です。口座はCoincheck(コインチェック)を例に解説します。
画像付きで詳しく解説しますので、本記事を見ながらOpenSea(オープンシー)での購入を進めていきましょう。
コインチェックの口座の開設
Coincheck(コインチェック)にアクセスし、「会員登録」をクリック。
メールアドレスとパスワードを入力し、「会員登録」をクリック。
登録したメールアドレス宛にメールが送信されます。メールに記載されたリンクを押し、メールアドレスが正しいことが確認されたら、アカウント作成は完了。
その後重要事項を確認し、本人確認書類を提出すると会員登録完了です。
日本円の入金
コインチェックの入金方法には「銀行振込」「コンビニ入金」「クイック入金」の3種類があります。
※現在コンビニ入金及びクイック入金は一時停止中のため、銀行振込のみです。
今回は「銀行振込」の方法を解説します。まず画面下部の「ウォレット」から「日本円の入金」を選択。
CoinCheckが提供する各ユーザー専用の口座が表示されます。
口座情報を確認して振込操作をしてください。これで日本円の入金は完了。
参考:日本円の入金方法が分かりません|Coincheck(コインチェック)
イーサリアム(暗号通貨)の購入
日本円の入金ができたら、イーサリアムを購入しましょう。
「販売所」タブから「販売所(購入)」を選択。
暗号資産の名称が出てくるため、「イーサリアム」を選択して「購入」をクリック。
購入したい「数量」を入力して、「購入する」を選択すると購入完了。
スマホアプリが使いやすく、操作性に優れている日本国内の仮想通貨取引所です。
国内取引所の中でアプリダウンロード数No.1と信頼のおける企業でもあります。
\ アプリダウンロード数No.1 /
※ 対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
MetaMaskへ送金
イーサリアムが購入できたら、MetaMaskへ送金へ送金しましょう。
コインチェックのページから「暗号資産の送金」を選択。
暗号資産の名称が出てくるため、「送金する通貨」をクリックし「イーサリアム」を選択。
次にMetaMaskを開き、アドレスをコピー。
コインチェックの「宛先を追加/編集」をクリック
右側に表示される「新規追加」をクリック
「宛先」に、Metamaskでコピーしたアドレスをペースト(貼り付け)。
送金額を入力して「次へ」を押し、二段階認証コードを入力して「申込みを確定」を選択すると送金完了。
OpenSea(オープンシー)のオークションへ参加
最後にOpenSea(オープンシー)のオークションへ参加します。欲しいNFTを検索しましょう。何を検索していいかわからなければ、「Explore」からジャンルでも検索できます。
購入するNFTが見つかったら、「Buy now」をクリック。
金額を確認して「Confirm checkout」をクリックすると、購入できます。
購入方法については「OpenSeaの買い方をどこよりも分かりやすく画像でイチから解説」でより詳しく解説しております。
OpenSea(オープンシー)での出品方法
OpenSea(オープンシー)での出品方法は下記3ステップです。
- OpenSea(オープンシー)のコレクションを作成
- OpenSea(オープンシー)のコレクションにアイテムの登録
- NFTの出品
OpenSea(オープンシー)のコレクションを作成
まずはコレクションを作成します。OpenSea(オープンシー)にアクセスし、右上のアイコンから「My Collections」を選択。
「Create a collection」を選択し、コレクションを作成。
入力フォームに入力するのは下記の6つです。
- Logo image :ロゴ画像
- Name :商品名
- Description:商品の概要・説明
- Category:カテゴリーを選択
- Royalties:自分の商品が再販されたときのロイヤリティの設定
- Blockchain:EthereumかPolygonを選択
OpenSea(オープンシー)のコレクションにアイテムの登録
続いてOpenSea(オープンシー)のコレクションにアイテムを登録します。上部メニューの「Create」をクリックし、出品コンテンツをドラッグ&ドロップでアップロード。
次の画面でアイテム情報を入力します。入力するのは下記の6つです。
- Name:商品名
- External Link:自身のホームページなどへのリンク
- Description:商品の概要・説明
- Collection:アイテムを登録するコレクション
- Supply:販売できる上限数
- Blockchain:EthereumかPolygonを選択
NFTの出品
アイテム登録が完了したら、最後にNFTを出品します。販売するNFTを選択して「Sell」をクリック。
金額を入力して販売方法を決めましょう。販売方法は下記の4つから選べます。
- 固定額販売
- オークション方式(最高額入札方式/値下がり型入札方式)
- バンドル方式(他のアイテムと組み合わせて販売)
- プライベート方式(一対一の個人間での販売)
各販売方法の出品の仕方など、より詳しい内容は「OpenSea(オープンシー)の使い方を徹底解説!購入/販売別に紹介」で解説しております。
OpenSea(オープンシー)を利用する際の注意点
OpenSeaでは、機能性や安全性に関するトラブルが時折生じています。ここでは、過去に起こったトラブルを3つご紹介します。
1つ目は、2022年5月に発生したOpenSeaの公式Discordのハッキングによるフィッシング詐欺です。公式のDiscordであっても、安易にチャンネル内のURLを踏まないように気をつけましょう。
2つ目は、2022年1月に発生したシステム上のバグを利用してNFTを法外な割引率で購入されたトラブルです。現在はバグも修正され、NFTを割引で購入できないようになっています。
3つ目は、OpenSeaの元社員によるインサイダー取引です。OpenSeaに掲載されるNFTを事前に購入して利益を得ていたことが発覚しました。
トップシェアを誇るOpenSeaですが、必ずしも安全性が高いとはいえないので、細心の注意を払って利用しましょう。
OpenSea(オープンシー)以外のNFTマーケットプレイス一覧
OpenSeaは世界で最も知られたNFTマーケットプレイスですが、他にもマーケットプレイスはあります。
それぞれの特徴を理解したうえで、自分にあったところを選びましょう。
- Adam(アダム) by GMO:日本の有名人が多く利用している
- Miime:日本に特化したNFTマーケットプレイス
- Rarible:アート作品を中心に扱うNFTマーケットプレイス
- SuperRare:一次販売だけでなく二次販売でも利益を受け取れる
- Nifty Gateway:クレジットカードやデビットカードでも決済可能
- Axie Marketplace:NFTゲーム「Axie Infinity」のモンスターを購入できる
OpenSea(オープンシー)についてよくある質問
「OpenSea(オープンシー)で売れる方法を知りたい」
「基本的な使い方はわかるけど、もう少し細かい使い方が知りたい」
OpenSea(オープンシー)を使っていると、上記のような疑問がわいてきます。基本的な使い方は検索すれば解決しますが、細かいシチュエーション別の情報はなかなか出てきません。
最後に、よくある質問をまとめました。つまずいている方は一緒に疑問を解決しましょう。
Q:OpenSea(オープンシー)の公式日本語サイトはある?
OpenSea(オープンシー)は海外のサイトなので、英語ばかりで見づらいと感じる人もいるでしょう。日本語で見れたら便利ですが、今のところ公式の日本語サイトはありません。部分的には日本語に対応していますが、完全な日本語対応はまだ先です。
解決策としては、Google翻訳を使って日本語表示にする方法があります。まず、Google翻訳をインストールしましょう。
インストールしたらOpenSea(オープンシー)にアクセスしましょう。画面上部のGoogle翻訳のアイコンをクリックして「このページを翻訳」を選択します。
すると、ページ全体が日本語に翻訳されます。
多少不自然な箇所はありますが、意味は大体わかるので、日本語にしたい際はGoogle翻訳を使いましょう。
Q:OpenSea(オープンシー)のスマホアプリはある?
2021年9月にリリースされました。アプリがあることで外出先でもOpenSea(オープンシー)を楽しめるためとても便利です。
- iPhoneユーザー:OpenSea: NFT marketplace|App Store
- Androidユーザー:OpenSea: NFT marketplace|Google Play
注意点としてNFTの保有や取引、取引履歴等の機能はありますが、アプリは閲覧専用です。購入や出品などはウェブ版からする必要があるため注意してください。
Q:OpenSea(オープンシー)での取引で儲けられる?
OpenSeaで儲ける方法としては、NFTを取引して稼ぐのと、自分でNFTを作成して販売する2通りがあります。大半のユーザーがNFTの購入時の価格と売却時の価格の差分で利益を得ることで儲ける手法をとっています。
簡単ではありませんが、儲けられる可能性はあります。取引で儲けるには、市場調査をしたり希少性の高い作品を狙ったりなど、いくつかコツが存在するため把握しておきましょう。
詳しいコツは「OpenSeaは儲かる?NFTの購入・販売の売買方法を丁寧に解説」で解説しています。ポイントを押さえれば儲けられる可能性はあるため、参考にしてください。
一方、自分でNFTを作成して販売する方法をとるユーザーは少数派といえるでしょう。しかし、NFTを作成するにはスマートフォンかPCがあれば誰でも簡単に作ることができます。
12歳の少女が描いた絵をNFTで出品したところ、合計約1億8000万円で取引された事例もあります。このことからも、誰でも一攫千金を狙えるチャンスがあるといえるでしょう。
NFTアートの作り方については、「【誰でもできる】NFTアートの作り方!アプリで売れるクリプトアートを作成する」で詳しく解説しております。
Q:OpenSea(オープンシー)に出品しても売れない?
NFTの市場規模は成長途中です。特にOpenSea(オープンシー)は取引量も多いため、ただ出品しているだけでは他の作品に埋もれてしまい、なかなか売れにくい場合があります。
NFTを売るにはポイントがいくつかあります。市場分析をする、適切なマーケットプレイスを選択するなどの行動が必要です。ポイントを押さえれば高値で取引されることもあるため、売れるNFTのポイントは把握しておきましょう。
「NFTで売れるものは?実際に売る方法や販売手順も解説」で詳しく解説しているので、参考にしてください。
まとめ:OpenSea(オープンシー)とは初心者にぴったりのNFTマーケットプレイス
OpenSea(オープンシー)は2017年12月にサービスが始まった、取引量世界No.1のNFTマーケットプレイスです。NFT市場は拡大途中で今後の成長が期待できます。扱うジャンルが多く販売手数料が安いため、初心者にぴったりです。
MetaMaskを使えば、OpenSea(オープンシー)への登録がスムーズに行えます。OpenSea(オープンシー)での購入・出品にはコインチェックが便利です。
部分的に日本語に対応してきたりアプリがリリースされたりと、OpenSea(オープンシー)はより便利になっています。本記事を参考にOpenSea(オープンシー)を始めてみましょう。
NFTの最新情報はNFT-Nowをご覧ください。
WRITER
NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。