大手ゲーム開発会社「SEGA」が今後のNFTゲーム開発に言及
NFTニュース公開日 : 2022年01月12日 | [更新日] 2024年11月01日
大手ゲーム開発会社「SEGA」のCEOである里見治紀氏が12月24日に行われた経営会議で、NFTゲームに対する新たなスタンスを示していたことがわかりました。
プレイヤーの反応を伺う慎重な姿勢
「SEGA」は現在、従来のゲームにNFTやPlay to Earnの仕組みを取り入れられないか実験的な試みを行っていますが、今後これらの実験を中止する可能性を示唆しました。
里見氏はPlay to Earnについて「いろいろな実験をしたいし、既にいろいろな調査や検討を行っていますが、今のところは何も決まっていません。海外を含め、すでに多くの発表がされているが、現時点では否定的な反応を示すユーザーもいる」と現状を分析しています。
さらに同幹部は「プレイヤーが金儲け主義だと受け取れば、セガはこれらの行為を断念することも検討する」と述べました。
里見氏のメタバースへの見解
里見氏はメタバースの話題にも触れて「自分にとってメタバースとは、人が集まり、コミュニティが生成される場である」と同氏のメタバース像について説明。
その上で、メタバースという言葉が話題になっている現状に触れて「メタバース的な要素をもつゲーム全てがメタバースになるわけではない。ゲーム業界はメタバース体験よりも、まずは質の高いゲームを作るべきだ」とゲーム会社としてのメタバースへの向き合い方を示しました。
さらに同氏は「ゲームはPvPという対戦要素があればeSportsになるし、全世界で数千万ダウンロードされ、一定のアクティブユーザーがいればメタバースになる可能性がある」と付け加えました。
NFTとゲームの今後は予測不能
「SEGA」は昨年4月に自社コンテンツをベースにしたNFTの販売を開始すると発表しましたが、当時のゲームコミュニティからはあまり良い反応を得られませんでした。
「UBI SOFT」や「GSC Game World」などのその他ゲームメーカーも、NFTやその他ブロックチェーン技術を用いたゲームの開発を発表するたびにユーザーの反発を招いています。
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一方で、「The Sandbox」や「Decentraland」をはじめとしたブロックチェーンゲームは土地やアイテムの高額取引が話題となり、連日ネットを騒がせています。
ブロックチェーンとゲームの関係は今後どのような展開を見せるのでしょうか。
参考:Sega Might Drop NFT Experiments if Perceived by Gamers as a Money Grab
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