有名P2Pサービス「LimeWire」がNFTマーケットとして再スタート
NFTニュース公開日 : 2022年03月13日 | [更新日] 2024年12月01日
2000年代にネット上で大流行した音楽共有P2Pサービス「LimeWire」がNFTマーケットプレイスとして再スタートすることを発表しました。
10年以上の閉鎖からの復活
「LimeWire」は2004年にリリースされた音楽共有P2Pプラットフォームで、当時はその画期的な仕組みが話題となり、世界中で多くの人々に利用されました。
しかし、許可されていない音楽を不正に共有するユーザーが相次いだことで、2010年に連邦裁判所の命令により、業務停止に追い込まれていました。
音楽中心のエンタメに特化したNFTマーケット
このたび「LimeWire」は、アート、音楽、エンターテインメントに特化したNFTマーケットプレイスとして復活することを宣言しました。
マーケットプレイスは、アーティストとファンがコラボして創作・販売・取引が可能な「デジタル・コレクタブル・マーケットプレイス」を目指すとしています。
「LimeWire」はP2Pサービスの時代から音楽に強みがあり、今回のNFTマーケットプレイスでも「音楽業界の主要アーティストとのパートナーシップを通じて、デジタル収集品を(商品の)主流にする」として、過去のブランドイメージを引き継ぐ構えです。
具体的には限定盤、未発表曲、限定ライブ作品、グッズ、バックステージコンテンツなどの音楽関連資産を扱う予定となっています。
誰でもNFTを扱えるプラットフォーム
「LimeWire」の共同設立者であるPaul Zehetmayr氏は、今回のリニューアルに際して「NFT市場の最大の課題は、市場参加者が暗号資産やブロックチェーンに精通した一部のユーザーに限られてしまっていることだ」と、NFT市場の課題を述べました。
NFT市場の課題を踏まえてZehetmayr氏は「音楽市場には多くのユーザーがいますが、彼らの大多数はNFTの仕組みの理解はおろか、暗号資産やウォレットさえも保有していません。私たちは、もっと簡単に参加できるプラットフォームを実現して、それらの人々を取り込んでいきたい」とプラットフォームの展望を語りました。
音楽業界は既に多くの企業がNFTに参入していますが、老舗プラットフォームが参入することでさらなる競争が生まれることが予想されます。
音楽とNFTのコラボレーションの今後からは目が離せませんね!
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参考:LIMEWIRE RELAUNCHES AFTER 10 YEARS AS AN NFT MARKETPLACE
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