ゲーム開発者はNFTに対して良い印象を持っていない?NFT業界の課題とは
NFTニュース公開日 : 2022年01月26日 | [更新日] 2024年11月01日
毎年2月に行われる世界的なゲーム開発者イベント「Game Developers Conference」に先駆けて行われたアンケート結果によると、多くのゲーム開発者はNFTや暗号資産、メタバースに対して無関心または否定的な意見を持っていることがわかりました。
7割のゲーム開発者が無関心
「Game Developers Conference」は1月21日に「State of the Game Industry 2022」と題された、ゲーム開発者2700人を対象としたアンケート調査結果を発表しました。
アンケート結果によると、決済ツールとしての暗号資産に72%が「関心がない」、NFTに70%が「関心がない」と回答しています。
一方で、既に暗号資産を決済ツールとして「導入している」という回答はわずか1%にとどまりました。
メタバースについての質問でも、ARやVRなどの仮想空間技術をゲームに取り入れようとする開発者は多いのにも関わらず、メタバースのコンセプトに対しては否定的な立場を取る人間はその中に3割もいます。
NFTに対する悪いイメージが先行か
アンケートのコメントにはNFTや暗号資産に対して「なぜ、マルチ商法と認定されないのか理解に苦しむ」との辛辣なコメントもあります。
現在、NFTや暗号資産は詐欺やスパムのイメージが強く、実際にDiscordがNFTや暗号資産ウォレットとの連携機能を提唱した際にも、この問題は槍玉に挙げられました。
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また、ゲーム開発者の多くがゲームをプレイすること自体に娯楽としての価値を置いているのに対して、NFTや暗号資産はそれによって得られる金銭的な利益を価値と置いているのも、反発の要因として挙げられます。
コメントの中には、このことに言及して「(ゲームにNFTを取り入れることは)この業界の中心部にくさびを打ち込むことになる。人々の動機が何であるかが明らかになり、それは美しいものにはならないでしょう」とNFTをゲームに取り入れることに警鐘を鳴らすものもありました。
NFT業界の課題
NFTや暗号資産が語られる文脈では、「価値になる」「稼げる」といった金銭的な利益を価値として掲げる事がまだまだ多いです。
しかし、こういった金銭的な利益を至上として掲げ続ける限り、ゲーム業界との溝は深まるままでしょう。
NFTや暗号資産は革新的な技術で、応用を利かせることで、金銭的な利益以外の新たな価値を生み出す可能性を持っています。
ゲームとNFTがどのような価値を生み出してくれるのか、今後の展開に期待していきたいですね!
参考:More evidence game devs hate NFTs and crypto
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。