NFTフリッピングは半数以上のバイヤーには利益にならない調査結果に
NFTニュース公開日 : 2022年06月14日 | [更新日] 2024年12月01日
多くの人がNFTの購入額を減らしていますが、長期的には健全で堅調な市場である兆しがあります。
NFTの購買理由
NFTの人気が急上昇したことに伴い、多くの人が取引の戦略としてNFTの資産を「フリッピング」するようになりました。「フリッピング」とは、買ったNFTをすぐに売って利益を出すことです。最近の調査では、約64%の人がNFTを購入する理由のトップは お金を稼ぐためだと回答しています。
ブロックチェーン監視ソフトウェア会社のDEXterlabは、5月下旬から6月上旬にかけて、NFTの購入理由についてTwitterで1,300人以上にアンケートを実施しました。大多数がNFT取引で利益を得ようと考えているにもかかわらず、これまでに利益を得たのは42%未満という結果になりました。
Why do you buy NFTs?
— DEXterLab (@Dexterlabdata) May 27, 2022
NFTを購入した理由の第2位は、約15%が「コミュニティの一員になるため」及び「自慢するため」と回答しています。
「人間は非常に社会的な生き物なので、コミュニティの一員になりたい、目立ちたいという欲求は当然のことです」とDEXterlabは記述しています。
BAYC(Bored Ape Yacht Club )は、有名人を会員に持ち、会員限定のイベントや人気のあるNFTの新商品を購入できるなどの特典があります。
BAYCのようなNFTコレクションは、フロア価格が数万から数十万になることもありますが、回答者の約半数は、NFTに50ドルから500ドル程度の価格を支払うことには、抵抗がないと回答しています。
意外なことに、2番目に多かった回答は、投票の上限である1NFTあたり2,000ドル以上を支払っても良いと答えた人が4分の1を占めました。
過去30日間で、CryptoPunks、MAYC(Mutant Ape Yacht Club)、BAYC、Moonbirdsといった最大級の「ブルーチップ」NFTコレクションは、フロア価格や時価総額が半減しています。にもかかわらず、これらのコレクションは同期間のNFT販売トップチャートの上位を占め続けています。
How does your NFT journey going?
— DEXterLab (@Dexterlabdata) June 2, 2022
NFTの今後
NFTの価格は全体的に下落していますが、弱気市場の流れに逆らったNFTの例もまだあります。
最近、「Goblintown」と呼ばれる実用性やロードマップのない無料のミントコレクションがチャートを席巻しています。30日間で7000万ドル近くの取引量を記録して3位につけています。
「Goblintown」の下限価格は3ETH(約4000ドル)で、最も高いものは6月1日に77.7ETH(約151,000ドル)で販売されました。
この事は、NFTの購入から利益を得ようとしている人々にとって健全な市場であることを示しています。DappRadarのレポートによると、NFTの販売量は、弱気な市場の状況にもかかわらず、5月に37億ドルに達しました。
また、DappRadarのレポートでは、Solana NFTがネットワーク史上最高の取引量を記録しました。また、全マーケットプレイスでの販売量が、3億3500万ドルで4月から13%増だったことが公表されています。
NFTは堅調な市場を形成し続けており、メインストリームへの普及が近づいています。CoinGeckoのレポートによると、NFT市場は今後2年間で8000億ドル以上の取引が予測されています。しかし、保有者がその利益を得られるようになるには、もう少し時間が必要かもしれません。
Solanaの売上高については「SolanaブロックチェーンのNFT売上高が20億ドルを突破」にて詳しく説明しています。ぜひ、参考にしてください。
参考:NFT flipping not so profitable for more than half of buyers: Survey
WRITER
NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。