世界最大のオンラインアートギャラリーがNFT盗作を防止するためにOpensea社と提携
NFTニュース公開日 : 2021年08月22日 | [更新日] 2024年11月01日
世界最大のオンラインアートギャラリーであるDeviantartは、NFTマーケットプレイスのOpenseaと協力して、著作権侵害の可能性あるNFTを検知することを明らかにしました。
この発表の背景には、DeviantArtに出展されているアートが、無許可でトークン化され、NFT市場で販売されていることが挙げられます。
Deviantartによると、アーティストにはNFT市場に出品されているNFTアートを特定、および警告を発する機能が提供されます。
著作権侵害可能性のあるNFTの検知方法
Deviantartは、2000年8月7日に立ち上げられた人気のオンラインアートギャラリーです。2021年現在、Deviantartには約6,500万人のアーティストが登録しており、約5億点のデジタルアート作品がサイト上に展示されています。
Deviantartが発足して以来、同社は著作権侵害の可能性あるアート作品の投稿を削除することに取り組んできました。そして今回、Deviantartは世界最大規模のNFTマーケットプレイスOpenseaと協力して、NFT作品を監視することを決めました。
DeviantArtはブログ記事で、AIがパブリック・ブロックチェーンとサードパーティ・マーケットプレイスを巡回し、著作権侵害の可能性があるNFTを検知するため、アーティストは創作に集中できると述べています。
また、自動化された画像検出技術では特定に失敗してしまうため、最終的な判断は人間が実施するそうです。著作権侵害の可能性が高い画像が検出された場合、アーティストにはサイト上で通知されます。
「人間の目には、機械よりも優れた識別能力があります。芸術作品は似ていても、同じとは限りません。
また、アーティストが自分の作品を他のアーティストに使わせたり、アレンジを加えた作品を作ったりすることもあるでしょう」と同社のマーケティング部長は述べます。
ベータテスト開始から2ヶ月間で、このツールは86%の確率で侵害の可能性を特定できています。
オンライン上の盗作問題とブロックチェーン技術
最近の報道によると、アリババのNFTマーケットプレイスでは、NFT作品の制作者が同マーケットのブロックチェーンIPサービスを介して、作品を著作権保護できるようにしました。
また、マイクロソフトは海賊版オンラインコンテンツに対抗するため、イーサリアムベースのツールを活用したシステムの提案をしました。
参照:Bitcoin.com”World’s Largest Online Art Gallery Deviantart Collaborates With Opensea to Detect Potential NFT Infringement”
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。