Dapper Labsがロシア人ユーザーに対して一部NFT業務を停止
NFTニュース公開日 : 2022年10月12日 | [更新日] 2024年12月01日
カナダ企業である「Dapper Labs」はロシア人およびロシアに関連のあるアカウントに対して、NFTに関する一部機能の使用を制限する措置を行いました。
これはEUが最近ロシアに対して課した経済制裁に連動したものです。
NFTの取引機能を全面停止
「Dapper Labs」は同社の運営する「Flowブロックチェーンネットワーク」「Cryptokitties」「NBA Top Shot」などのサービスで、ロシアのウクライナへの軍事介入を受けてEUが採用した新しい制限措置に準拠しました。
EUのロシアに対する経済制裁は今回で8回目で、ロシアによるウクライナ4地域併合を受けて10月6日木曜日にブリュッセルで承認されました。
ロシア経済、政府、外国貿易を対象とした今回の経済制裁は、暗号企業の事業活動に影響を与える金融措置も含まれており、暗号企業は、ロシア国民にウォレット、口座、保管サービスを提供することが禁止されました。
2022年初頭に発表された第5次制裁では、「高額」暗号資産サービスのみが禁止され、1万ユーロ(当時は1万1000ドル)を超える暗号資産保有に対するサービスが禁止になりましたが、今回の制裁ではデジタル資産の量に関係なくサービスが禁止され、制裁がより一層強化された形となります。
取引を禁止するも保有は維持
Dapper Labsのウェブサイト上では「当社の決済処理およびストアドバリューサービスのパートナーはEUの規制を受けており、10月6日の制限の影響を受けた人々が保有するすべてのアカウントについて、EUの法律と一致する措置を取るよう当社に指示しました。」と告知されています。
同社からの説明ではさらに、Dapperはロシアと関係のあるアカウントに対して、すべてのDapper SportsにおけるMomentの購入、販売、贈与、Dapperアカウントからの引き出し、およびDapper残高の購入を停止しなければならなかったと述べています。
一方で、Dapperはアカウント自体が停止されるわけではないということも強調しています。
制裁対象となるユーザーは、アカウントにアクセスし、トークンを確認することができ、購入したNFTも移動はできないもののウォレット内に保持はされます。
「あなたが所有するすべてのモーメントとすべてのDapper残高は、あなたの財産であり続ける」とDapperは制裁対象のユーザーに釈明しました。
参考:Dapper Labs Suspends NFT Operations for Russian Users Amid New EU Sanctions
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。