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OpenSeaの元幹部がフロントランニングで逮捕

NFTニュース

公開日 : 2022年06月07日 | [更新日]

数年間で、暗号化技術は急速に発展しており、取引業者は既存のルールが適用されないと認識していました。しかし、法的措置がいっこうに進んでいなかったために、米国の検察当局は、認識を覆す時が来たと感じ始めているようです。

未来の犯罪

ニューヨーク南部地区の連邦検事局は、OpenSeaの元幹部が、マーケットプレイスのホームページに掲載される予定のNFTプロジェクトをフロントランニング(先回り売買)したとして逮捕・告発しました。

今回の逮捕は、ネイト・チャステインが非倫理的な行動をとりましたが、NFTは証券ではないので「インサイダー取引」にはなり得ないと一般的に考えていたNFT分野の人々にとって、かなりの大ショックだったようです。これは、チャステインのOpenSeaでの上司を含め、多くの人が抱いていた考えです。

「確かに、インサイダー取引の解釈に誤解があったように思います。私たちはNFTを金融資産とみなしていませんので、それは当てはまりません。これは非常に特殊です」とOpenSea社のDevin Finzer氏は、9月にDecrypt社に語りました。

ニューヨーク南部地区のプレスリリースには、チャステインを「Non-Fungible Tokenのインサイダー取引に関連した電信詐欺とマネーロンダリング」で起訴したと書かれており、これを精読している人が非常に多いようです。彼らは、リリースの後半で、NFTを「デジタル資産」と表現しています。また、この事件を扱っているのは司法省の証券商品詐欺タスクフォースです。米国証券取引委員会ではなく司法省が彼を告発していることを再確認しておく必要があります。

さて、crypto業界の人々は、なぜNFTが証券として分類されることを望まないのでしょうか。NFTが一方的に証券法の対象となれば、業界は基本的に崩壊すると考えています。NFTの創出に対する参入障壁が高くなり、現在この分野で行われている多くの実験が抑制されることは間違いないでしょう。

NFTが証券として扱われるとまずいもう一つの理由は、多くの人々が長い間、違法なことをしてきたということになるからです。

NFTの領域は、意味のある規制を受けることなく、最新の動きの波を乗り切ることができました。NFTの取引量に陰りが見え始めると、さらなる規制が間近に迫っているのではと懸念されます。

Open Seaについては詳しく知りたい方は、「OpenSea(オープンシー)とは?日本語サイトはある?3つの特徴と始め方を解説」の記事で詳しく解説しいます。ぜひ、ご覧ください。

OpenSea(オープンシー)とは?日本語サイトはある?3つの特徴と始め方を解説

参考:The arrest heard ’round the crypto world

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