世界最大のマーケットプレイス”OpenSea”がスマートフォン向けアプリを公開
NFTニュース公開日 : 2021年09月22日 | [更新日] 2025年04月01日
9月17日、世界最大の取引量を誇るNFTマーケットプレイス”OpenSea”がスマートフォン向けのマーケットプレイスアプリをリリースしました。
アプリはAppStore、GooglePlayStoreからダウンロードすることが可能で、アプリを利用することでスマートフォンからNFTの鑑賞を楽しむことができます。
世界最大のマーケットプレイスOpenSea
dappradar.comの調査によると、OpenSeaには625,260人のトレーダーが参加し、65.3億ドルの取引が行われています。
競合プラットフォームである”Axie Infinity”や”Cryptopunks”の取引量はそれぞれ、”Axie Infinity”が21.1億ドル、”Cryptopunks”が13.1億ドルと、”OpenSea”の半分にも及んでいません。
”OpenSea”は最近では、需要が拡大しつつある”Polygon(MATIC)”のサポートを追加し、さらに7月末には1億ドルの資金調達を発表。マーケットプレイスのさらなる拡張を推し進めています。
インサイダー事件の発覚
そんな”OpenSea”が拡張を続ける中の9月15日、”OpenSea”の従業員がインサイダー取引を行っていたことが発覚します。
この事件を受けて、”OpenSea”幹部の一人が辞任、”OpenSea”経営陣は「今では”OpenSea”チームメンバーはNFTのコレクションや売買は行ってはならないと詳細に定めており、機密情報を利用してNFTを売買することは禁じられている」と説明しました。
しかし、事件が発覚する前まで、インサイダー取引を禁止するルールは設けていなかったようで、インサイダー事件を受けて”OpenSea”のマーケットの公平性を疑問視する声が相次いでいます。
疑惑が残る中でのアプリリリース
今回の”OpenSea”アプリが発表されたのは、インサイダー事件発覚から2日後の9月17日。
OpenSea社はアプリのリリースにあたって「モバイルアプリへのユーザーの需要は非常に高く、その実現に向けて懸命に取り組んできました。NFTを誰もが利用できるようにすることは、我々の重要な使命の1つであり、これは大きな前進である。」と述べています。
現在、”OpenSea”は最大のマーケットプレイスではありますが、唯一のマーケットプレイスではありません。
“Rarible”、”Superrare”、”Makersplace”、”Foundation”など、多くのNFTマーケットプレイスが存在しており、これらのマーケットプレイスのいくつかは2021年に増資を行って、”OpenSea”に迫る勢いで成長しています。
インサイダー発覚直後の、このタイミングでアプリをリリースした事に、世界のNFTユーザーはどう反応するでしょうか。
今後のNFT市場の動向には要注目です。
参考:Largest NFT Market by Volume Opensea Launches Smartphone Application
WRITER
NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。