NFTマーケットプレイス「Cent」が盗難の横行によりサービスを一時停止
NFTニュース公開日 : 2022年02月16日 | [更新日] 2024年09月01日
TwitterのツイートをNFT化して販売できるNFTマーケットプレイス「Cent」は、他人のツイートを勝手にNFT化した盗難NFTの発行が相次いでいる状況を鑑みて、ほぼすべてのサービスを停止しました。
盗作が横行する「Cent」
「Cent」は2017年に設立されたNFTマーケットプレイスで、ユーザーの投稿やコメントをNFT化できることが大きな特徴です。
また、同社が提供するアプリ「Valuables」を使うことで、TwitterのツイートをNFT化することもでき、Twitter社CEOのJack Dorsey氏が最初のツイートを290万ドルで販売した際は大きな話題になりました。
そんな「Cent」ですが現在大きな危機に直面しており、創業者兼CEOであるCameron Hejazi氏は2月6日から「Cent」のほぼ全てのサービスを停止していることを明かしました。
Hejazi氏は停止の理由について、既にNFT化されているコンテンツを無断でNFT化して販売したり、もともと所有していないコンテンツを使用してNFTを発行したりする人が後を絶たない事を挙げています。
そういったユーザーに対して、当初はアカウントBANで対応してきたそうですが、潰しても潰しきれないモグラ叩きになってしまったため、プラットフォーム全体で対応せざるを得ない状態になってしまったそうです。
業界全体の問題
However, we've recently seen misuse of this feature increase exponentially.
Over 80% of the items created with this tool were plagiarized works, fake collections, and spam.— OpenSea (@opensea) January 27, 2022
Hejazi氏は、これは「Cent」だけに留まらず、業界全体の問題であると続けます。
実際に世界最大のNFTマーケットプレイス「Opensea」でも、無料のNFT発行ツールによって発行されるNFTの8割以上が盗作・偽造・スパムであったことから、無料発行ツールの使用を制限する声明を発表しています。
NFT業界が今後更なる発展を続けていくには、「悪質な行為を取り締まる業界全体の基準」の構築が必要であると、Hejazi氏は警鐘を鳴らしました。
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参考:Cent NFT Marketplace Suspends Activity Due to Plagiarism Issues
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。