世界最大の取引所「Kraken」がNFTで融資を受けられるマーケットを設立
NFTニュース公開日 : 2021年12月29日 | [更新日] 2024年12月01日
Krakenの創業者でありCEOでもあるJesse Powell氏はBloomberg Newsとのインタビューの中で、ユーザーが自分のNFTを担保に資金を借りることができる新しいマーケットプレイスを設立すると語りました。
NFTを担保にしたローン形成
Powell氏は、2022年初頭にNFT市場に参入することを計画しており、NFTの資産価値を認めて、ローンの担保として差し入れることができる機能を検討していることを明かしました。
例えば、CryptoPunkをKrakenに預けて、それを担保に資金を借りたい場合は、アカウントにその人の資本力を定量的に反映できるようになるとのことです。
しかし、NFTの価値は可変的であり、CryptoPunkと同じぐらい価値が安定しているデジタル資産を保有している人は、トークン所有者のごく一部に過ぎないと、この構想の問題点も語っています。
NFTは実用フェーズに入る
さらにPowell氏はインタビューの中で、NFTの将来の展開についても言及しました。
NFTは第1段階では投機対象、第2段階ではアートの購入とアーティスト支援ツール、第3段階では機能的な実用フェーズに入るだろうと予測しています。
実用フェーズに先駆けて、Krakenは暗号のステークを可能にするインフラプラットフォームであるStakedを買収。
この買収により、Krakenの顧客は自分のデジタル資産(NFT)を管理しながら、暗号資産の報酬と利回りを獲得できるようになり、NFTのより機能的なサービスを受けられるようになりました。
今後拡大するかもしれないNFT担保ローン
ArcadeやNexoといったDeFiプラットフォームが既に提供しているNFT担保ローンですが、世界最大の取引所であるKrakenが発表したことで、さらに一般的なものとなっていくかもしれません。
ArcadeはNFT担保ローンにさらに多くの投資家を呼び込むために、1500万ドルの資金調達もしています。
アート以外の分野にも拡大していくNFT、その動向はこれからも要注目です。
参考:Crypto exchange Kraken’s new NFT marketplace to issue loans
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。