偽のNike NFTを販売したオンラインマーケットをNikeが提訴
NFTニュース公開日 : 2022年02月09日 | [更新日] 2024年11月01日
米国の大手スポーツウェアブランド「Nike」がオンラインマーケット「StockX」を商標権の侵害および商標権の希釈化などで提訴しました。
NikeブランドのNFTを無断で発行
Nikeの訴えによると、StockXは今年1月にNikeブランドのスニーカーのNFTをNikeに無断で発行、NFTが紐づくグッズよりも高額で当該NFTを販売したとのことです。
Nikeはこの訴訟でStockXに対して、Nikeの商標に関連するすべてのNFTの停止と破棄、およびNikeが被った損害の賠償を要求しています。
物理アイテムに紐づくNFTの真贋はどこに?
今回問題となっているNFTは「Vault NFTs」と呼ばれるNFTコレクションで、これはStockX社が実際に保有する中古スニーカーに紐づいており、このNFTを引き換えることで当該スニーカーを手に入れられる仕組みにする予定でした。
Nikeとしては、当該NFTはNikeの承認を得ていないものであるため、偽物であるとの構えですが、「Vault NFTs」に紐づくスニーカーは正真正銘のNikeのスニーカーであるため、商標権の侵害には当たらないのではないかとの見方もあります。
NFTの法的な課題
NFTはまだまだ新しい概念であるため、細かい法整備はまだまだ発展途上な部分が多いです。
NFTの所有権や著作権、盗難アートのNFT化などについて、法的な整備がまだ行き届いていなく、今回のような細かいユースケースは度々論争の種となっています。
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今回のNikeの訴えに対して裁判所がどのような判断を下すのかには要注目です。
参考:Nike sues StockX for trademark infringement in latest NFT mint
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