南アフリカでサイの角をNFT化しオークション販売 保護活動の資金調達に充てる
NFTニュース公開日 : 2021年11月11日 | [更新日] 2024年11月01日
南アフリカ・ケープタウンでサイの角をNFT化したオークション販売が開催されます。
サイの角をNFT化する試みは世界初です。
主催するのはサイの保護活動を行っているブラック・ロック・ライノ(Black Rock Rhino)で、南アフリカのブロックチェーン企業であるバーチャル・ネーション・ビルダーズ(Virtual Nation Builders)にNFT化を依頼しました。
サイの密猟は、大きな社会問題となっています。
密猟者が狙っているのはサイの角で、角の粉末はがんや二日酔いに至るまであらゆる病に効くとされており、アジア(特に中国やベトナム)では高値で取引されています。
中国ではサイの角を医療目的に使用することを合法化していることもあり、さらに密猟が増える可能性があります。
密猟者に母親を殺され、孤児となってしまったサイを保護する施設があるくらい南アフリカでは密猟がさかんに行われているのです。
こういった現状に立ち向かうべく、サイの保護活動を行う非営利活動の団体も増えてきました。
ブラック・ロック・ライノもサイの保護活動団体の1つですが、保護活動にはお金がかかります。
サイを守るための警備や獣医師の派遣、干ばつ時などのサイへの捕食費用など年間数百万ドルの資金が必要です。
この活動資金をまかなうために、今回サイの角のNFTオークション販売が開催される運びとなりました。
サイの保護活動に関心がある富裕層をターゲットにしていて、対面とオンライン両方でオークションが行われます。
NFTをチャリティ利用して資金を集める方法は今後多くの非営利団体が参入してくることになるでしょう。
チャリティとNFTとの相性はよく、新たな資金調達の手段として期待できます。
日本でも人気タレントの香取慎吾さんがパラスポーツ活動支援のため、NFTアートを利用したチャリティプロジェクトを開催し資金を集めました。
NFTアートについて詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
クラウドファンディングも今では一般的になってきて、多くの人に利用されていますし、NFTも今後はチャリティの一環として様々な活動に使われていくことになるのではないでしょうか。
参考:Yahooニュース(AFPBB) “サイの角NFT化し競売に 保護資金獲得 南ア”
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。