NFT音楽プラットフォームのRoyal(ロイヤル)が63億円の資金調達
NFTニュース公開日 : 2021年11月25日 | [更新日] 2024年10月01日
NFT音楽著作権を扱うプラットフォームRoyal(ロイヤル)が、米大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロヴィッツが中心の投資ラウンドから約63億円の資金調達に成功しました。
Royalは「3LAU(ブラウ)」名義で活動する人気音楽プロデューサーのJustin Blau(ジャスティン・ブラウ)と、ソフトバンクも支援している不動産テクノロジー企業のOpendoor(オープンドア)の共同創設者であるJD Rossが立ち上げたスタートアップ企業です。
著名な投資家であるピーター・ディールや大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)の共同創業者Fred Ehrsam(フレッド・エールサム)も出資を通してRoyalの設立に関わっています。
フレッド・エールサムはRoyalを「音楽業界に革新をもたらすもの」として期待を寄せるコメントも発表しています。
NFTはこれまでアートやゲームの世界ではよく使われていましたが、Royalの存在によって音楽分野にも進出を果たそうとしており、今後の動向に注目です。
NFT音楽プラットフォームRoyalの仕組み
ミュージシャンはRoyalを通じて、自分の楽曲の所有権をトークンとしてファンに販売することができ、ファンはそのトークンの購入によって著作権を手にします。
Royalはファンとミュージシャンとの関係性も変えていくことになるでしょう。
ミュージシャンは、あまり売れていない頃からストリーミング以外の収入を得ることができます。
そしてファンは、初期の頃からトークンを購入し支援を表明することで、今後ミュージシャンがブレイクして人気者になったときに報酬を受け取れます。
初期の頃から応援していることがNFTを通じて可視化されるので、ミュージシャンと初期のファンとの関係性もより親密なものになるでしょうね。
まさに双方WIn-Winの関係性が形成されるのです。
Royalは、所属事務所やレーベルなどを介さずにミュージシャンを支援できるので、音楽業界の仕組みそのものを一変させてしまう可能性を秘めています。
とはいえ、NFTに関わる法的な問題がまだきちんと整備されていないこともあり、今後Royalがどのように対処していけるかが生き残るカギとなってくるでしょう。
参考:TechCrunchjapan “NFT音楽著作権のスタートアップRoyalがa16z Cryptoの主導で63.1億円調達、前ラウンドからわずか3カ月”
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