Web3企業向けアチーブメントサービスZealy、Web2企業にもサービス拡大
NFTニュース公開日 : 2023年04月05日 | [更新日] 2024年10月01日
Crew3という名前で知られているフランスの企業、Zealyをご紹介します。Crew3は社名をZealyに変更し、Web3企業以外にも視野を広げることを表明しました。同社は、昨年Redalpineが主導する資金調達ラウンドで350万ドルを調達したばかりのスタートアップ企業です。Zealyは、Web3およびWeb2企業のコミュニティへの参加を支援するために、さまざまな報酬が受け取れるタスクを提供する予定です。
「Zealyはあらゆるアプリケーションの上にあるアクションレイヤーです。」と、共同設立者兼CEOのMathis Grosjeanは語りました。企業は、Discordサーバーやsubredditなど、さまざまなコミュニティと組み合わせてZealyを使用し、最も盛り上がりを見せたコミュニティメンバーに対しゲーム形式になったタスクを作成します。タスクには、ユーザー生成コンテンツの作成、SNS上でのブースト、ウェブページのコーディングなどがあります。
コミュニティメンバーは、それらのタスクをコミュニティに中継し、製品の発売前、発売中、発売後などの決められた期間中に完了を目指します。企業は、新しいNFTドロップやリアルイベント、主要製品のリリースに使用できます。
Zealyのような製品が存在する理由は、多くの企業がすでにコミュニティに対してゲーム形式のタスク提供を行っているためです。しかし、そのような企業はGoogleフォームなどを使用し、Discordチャンネルでタスクを中継しています。このようなユースケースを自動化するのがZealyの狙いです。
「私たちは、企業がお金をかけずに、拡張性のある方法でコミュニティの参加、教育、娯楽、成長できるよう支援します。」とGrosjeanは述べています。
では、ユーザーにとってのタスク遂行のメリットは何なのでしょうか?Zealyの顧客は、特定のタスクに対し報酬を設定することができます。たとえば、Discordサーバーでの特別なステータスが得られ、デジタルアセットやマーチなどを手に入れたりできます。
また、数週間でリセットされるリーダーボードをもつコミュニティスプリントを作成することもできます。このような点から、Zealyはゲームの実績やオンラインのランキングシステムによく似ているといえるでしょう。
これらのシステムがうまく作用すれば、コミュニティメンバーはできるだけ多くのタスクをこなし、リーダーボードに上り詰めたいと思うようになるかもしれません。また、企業はこのデータを活用し、コミュニティメンバーの中でもっともエンゲージメントの高いユーザーを調べることも可能です。
企業がZealyを導入するときは、企業のコミュニティユーザーもZealyに流入することになります。そのため、Zealyはスタートアップにもかかわらずすでにかなりのユーザーを抱えており、70万人の月間アクティブユーザーがこれまでに1億件のタスクを完了させています。
ZealyはもともとWeb3のプロジェクトに焦点を当てた企業でした。しかし、スタートアップにあたって老舗企業がZealyのようなコミュニティツールを使用することで、コミュニティ戦略を改善できることに気づきました。実際に、現時点でルノーやPMUなどの老舗企業もを含む2,000社がZealyを使用しています。
「現在の市場では、世界中のあらゆる企業がコミュニティ主導の企業になろうとする可能性があります。」と、Grosjeanは語ります。そして、Zealyのチームは、自分たちのスタートアップがコミュニティ主導型企業のオペレーティングシステムになることを期待しています。
参考:Zealy is an achievement system for web3 communities
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。