BRC-20トークンの影響でビットコイン・オーディナルズの加入者数が急増

NFTニュース

公開日 : 2023年04月04日 | [更新日] 2024年04月01日

BRC-20トークン規格は、トークン契約の締結、トークンのミント、トークンの転送に際して、オーディナル・インスクリプションを利用しています。

ビットコインに刻まれたオーディナル数で、1日の歴代最高値を更新しました 最近開始されたブロックチェーンの「トークン規格」の影響によるものです。

Dune Analyticsのデータによると、ビットコイン・オーディナルは4月2日に58,179件に達し、これまでの史上最高値である3月9日の31,692件を83.5%も上回る記録を打ち立てました。

この急騰は、3月上旬にDomoという偽名のオンチェーンアナリストがOrdinalsプロトコル上で「Bitcoin Request for Comment」（BRC-20）トークンを作成したことがきっかけと考えられています。

オーディナルは、ビットコインネットワーク上でテキスト、JPEG画像、PDF、ビデオ、オーディオ形式のデータを転送するNFTに類似した「デジタルアーティファクト」ですが、BRC-20トークン規格は、イーサリアムのERC-20トークン規格と同様に、オーディナルのインスリプションを利用し、トークン契約の締結、トークンのミント、トークン転送を実現します。

Is this moved by text based ordinals?

— fservin.btc ⬡ LuchadorOG 🌮 (@fservin) April 2, 2023

ビットコインにおけるOrdinalsとBRC-20トークンの登場は、2021年11月14日に発効したTaprootソフトフォークによって実現しました。

4月2日の時点で55,000以上のテキストベースのOrdinalsがあり、その多くはBRC-20トークンで表現されていたと、Ordinalsにフォーカスしたポッドキャストのホストである「Leonidis.og」によって発表されています。

Leonidis氏はツイートで、4月2日の急上昇は、ここ数日で発売されたBRC-20トークンとのやりとりに使われる新しいツールをきっかけに生じたと説明しました。

「1ヶ月前の発売当初はBRC-20に注目が集まっていましたが、やがてその盛り上がりも一段落しました。その間に、開発者はBRC-20とのやり取りをより簡単にするためのツールを作り、ATHへの関心が高まっています。以前にも言いましたが、もう一度言います。UXは重要です！」

それらの新しいツールの中には、Ord.io、UniSat Wallet、BRC-20.ioが含まれています。BRC-20.ioによると、BRC-20の規格が作られてから1,600のトークンが作成されています。

BRC-20トークンは、「pepe」「ordi」「punk」などがあり、現在、それぞれ250万ドル、210万ドル、90万ドルの時価総額を誇っており、人気があります。

過去24時間に42,700以上のBRC-20トークンが鋳造され、そのほとんどが「wzrd」「domo」「BAYC」「meme」「pups」のトークンからもたらされました。

BRC-20トークンの時価総額は現在1000万ドル未満ですが、デジタル資産投資会社Galaxy Digitalは「ビットコインNFT」市場が2025年までに45億ドルに達する可能性があると見ています。

ビットコインコミュニティのメンバーは、オーディナルがビットコインのエコシステムに適しているかどうかについて、まだ意見が分かれています。Dan Held氏のような推進派は、ビットコインでより多くの金融の活用事例を提供すると指摘する一方、ピアツーピアの現金システムとしてのビットコインというSatoshi Nakamoto氏の構想から外れているとの意見もあるようです。

参照：Bitcoin Ordinals daily inscriptions surge due to ‘BRC-20 tokens’