ニューヨーク近代美術館がNFT購入のために美術品コレクションを売却か
NFTニュース公開日 : 2022年09月16日 | [更新日] 2024年12月01日
ウィリアム・S・ペイリー財団は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のデジタル事業を拡大し、同館初のNFTを取得する可能性もあるため、少なくとも7000万ドル相当の美術品を競売にかける予定です。
ウィリアム・S・ペイリー氏が1990年に亡くなって以来、MoMAが氏のコレクションを管理しています。
ペイリー氏の財団は、美術館や教育・文化プログラムのための基金を保有しており、サザビーズに依頼し、MoMAコレクション81点のうち29点をオークションにかけることにしました。
売却益は、同美術館のデジタルコンテンツの拡充に充てられる予定です。
MoMAでディレクターを務めるグレン・ローリー氏によると、同美術館はこの資金の使い道についていくつかの可能性を示しているとのことです。
MoMAは独自のストリーミングチャンネルを立ち上げ、バーチャル展示やクリエイターとのビデオチャットを開催したり、大学や講座プロバイダーと協力してオンライン講座を提供したりする可能性があります。
さらに重要なことは、MoMAが最初のNFTを購入する可能性もあることです。
ローリー氏によれば、美術館にはデジタル・アートの状況を監視する専門チームがあり、アーティストの共同制作や購入の可能性を探っています。
ウィリアム・S・ペイリー財団とMoMAの間の取り決めでは、コレクションの使用方法についてMoMAに最終的な決定権が与えられています。
ピカソの「馬を導く少年」やマティスの「ヴェールをかぶった女」など、コレクションの中でも最も有名な作品は売りに出されていません。
しかし、ルソーとルノワールの作品がオークションにかけられる予定だそうです。
MoMAはNFT作品を所有していませんが、同館はすでにNFTの作成に協力しています。
昨年11月、MoMAはAIアーティストRefik Anadolの展覧会/NFTプロジェクト「Unsupervised」に向けて、コレクション全体のメタデータを提供しました。
参考:Decrypt”$70M Art Collection at MoMA To Be Sold, Proceeds Could Fund NFT Buys”
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。