NBA Top Shot Momentsは有価証券なのか?Dappers Labsを起訴
NFTニュース公開日 : 2023年02月24日 | [更新日] 2024年11月01日
NBA Top Shotの開発元であるDapper LabsとそのCEOであるRoham Gharegoslou氏は、ファンのためのNFT「NBA Top Shot Moments」について、未登録の有価証券を販売したとして起訴されました。
Dappers Labsの弁護士は「野球カードやポケモンカードが有価証券でないのと同様、バスケットボールカードも有価証券ではない」と主張しましたが、Victor Marrero判事は裁判を続行させると決断しました。
原告のGary Leuis氏、Jeeun Friel氏、John Austin氏は、「Dapper Labsが未登録の証券の販売を通じて数億ドルの利益を上げたうえに、ユーザーが何か月も出勤できないようにしてMomentsの市場やNBA Top Shot全体の評価の下支えをした」と非難しています。Dapper Labsはユーザーが出金できない間、Momentsの販売を促し、FlowブロックチェーンとFlowトークンの関心を引き、価値を高めたのです。
活動のピーク時である2021年3月にNBA Top Shotを取材したとき、多くのユーザーはプラットフォームからお金を引き出せませんでした。CryptoSlamによると、同月のアクティブバイヤー数は184,000人でしたが、ピークを過ぎたのち急激に減少し、2021年3月26日の同社のブログには、約28,000人のユーザーの出金を承認し、さらに翌週には5,000人が追加で承認予定であると記述されています。
https://twitter.com/NBATopShot/status/1363969592779890690?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1363969592779890690%7Ctwgr%5E670ad58a120e411e9872010d38e8334ca72207b2%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.theverge.com%2F2023%2F2%2F22%2F23610592%2Fnba-top-shot-nft-securities-lawsuit-dapper-labs
原告は、上記ツイートの通りMomentの高額販売とプラットフォーム上での取引を促したと主張しています。
Dapper LabsとGharegozlou氏の弁護士は、反論の中で「Momentsの目的は資金調達ではなく、単なる商品の販売だ。よって販売や取引を促したのも、資本投資促進や投資家へのアピールが目的ではなく、コレクターへのカード販売のためである。」と主張しています。
Dapper Labs SVP、通信部長のStephanie Martinは、昨日The Vergeに電子メールで送った声明の中で、「重要なのは、裁判所が『Close call』と表現した今回の命令は、訴訟の弁論段階で被告側の訴状却下の申し立てを却下しただけだという点です。これは、原告が正しいと結論付けたわけでもなく、訴訟の本案に対する最終判決でもありません。裁判所は、芸術品やバスケットボールカードのようなコレクション品を含む消費財は、連邦法上の有価証券ではないと判決してきました。我々は、Momentやその他のデジタルおよびアナログのコレクション品についても同じことがいえると確信しており、この訴訟のなかで我々の立場を積極的に弁護していきたいです。」と記述しています。
参考:Was trading NBA Top Shots actually like trading stocks? A lawsuit will decide
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