メタバースの市場規模は?今後の展開やキープレイヤーを紹介
NFTの将来性公開日 : 2021年11月30日 | [更新日] 2025年01月01日
メタバースとは、超越を意味する「メタ」と世界を意味する「ユニバース」をかけ合わせた造語です。
FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏が「フェイスブックをメタバース企業に移行する」と発表したことで、一躍トレンドワードに躍り出ました。
また、メタバース市場は経済界や投資家達から熱い視線をそそがれています。
メタバースは、今までのインターネット仮想空間と何が違うのか、そして、メタバース市場は現実の経済にどのような影響を与えると予測されるのか、分かりやすく解説します。
目次
メタバースとは
メタバースとは、超越を意味する「メタ」と世界を意味する「ユニバース」をかけ合わせた造語です。
メタバースには明確な定義がありませんが、一般的に「インターネットの次世代空間」を指す言葉として用いられています。
現在、インターネットはコミュニケーション・ビジネス・カルチャー・ホビーとあらゆる分野で活用されています。
メタバースはそれをさらに一歩進め、現実空間とほぼ同等の活動ができる仮想空間です。
2021年7月、仮想空間「U」を舞台にした細田守監督のアニメ映画「竜とそばかすの姫」が公開されました。
誰もが自分の化身である「アバター」を用い新しい人生を生きる、「U」の世界がもうすぐ現実となるということです。
メタバースの市場規模と今後の予測
現在、インターネット上では「視覚」と「聴覚」はすでに現実と同じように再現できます。
残りの味覚・触覚・嗅覚もそう遠くない未来、バーチャルで再現可能になるでしょう。インターネット上の仮想空間と現実の世界は限りなく同一のものとなります。
2020年初頭に始まったパンデミックにより、学校ではオンライン授業が、ビジネスではリモートワークが一気に推進されました。
仮想空間が今以上に現実に近くなることで、実際にオフィスや学校に出向くより、バーチャル空間で勉強やビジネスを行った方が効率的です。
また、5Gの普及により通信速度がより高速化し、多量の情報が短時間で送れるようになると、メタバース市場は急速に拡大していくと予想されています。
カナダの調査会社、エマージェン・リサーチによると、メタバースの市場規模は2020年に476億9,000万米ドルに達し、2028年には8289.5億米ドルまで、43.3%の成長を遂げると予想しました。
このほか、Facebookの運営会社が社名を「メタ・プラットフォームズ」に改名し、本格的にメタバース市場への参入を宣言しています。これに続くIT企業も多いことでしょう。
メタバース市場はこれからの経済の中心になっていく可能性もあります。
メタバースが注目される背景
なぜメタバースが大きな注目を集めているのでしょうか。メタバースが注目される理由は2つあります。
- 新たな経済活動の創出
- 新たなマネタイズ・コミュニケーションの創出
メタバースが注目される理由を詳しく解説します。
新たな経済活動の創出
メタバースは、新しいビジネスチャンスに溢れています。
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を実現するためのハードはもちろんのこと、コミュニケーションを行うメタバースのプラットフォームサイトの構築も必要になります。
このほか、NFT(非代替性トークン)の価値も高まるでしょう。
NFTをよく知らない方は下記記事をご覧ください。
関連記事:NFTとは?わかりやすく仕組みや特徴、作成・購入・販売方法を解説
NFTの価値が高まる理由は、メタバースの世界ではデジタル資産が現実の資産以上の価値を持つ可能性も出てくるからです。
新しい芸術活動は活発化し、デジタル資産を支援する動きも高まるでしょう。
新たなマネタイズ・コミュニケーションの創出
「マネタイズ」とは収益化の英訳で、マネタイズ・コミュニケーションとは「収益化に繫がるコミュニケーション」つまり、人と人との繋がりをビジネスチャンスにすることです。
たとえば、楽天のようにネットショップができるプラットフォームを提供し、出店者と購入者の両方から手数料をもらうビジネスなどが当てはまります。
このほか、ネット広告もマネタイズ・コミュニケーションの一種です。メタバースが拡大することで、マネタイズ・コミュニケーションはさらに多様化します。
具体例として、フォートナイトのようなネットゲームがリアリティを持って成長することもあります。
ネットゲーム上で、ショップや広告を出せるようになると、マネタイズ・コミュニケーションのチャンスが増えるでしょう。
関連記事:EA(エレクトロニック・アーツ)社がNFTゲームに前向きな姿勢を示す
関連記事:K-POPもNFT作品の制作及びメタバース進出へ
メタバース市場のキープレイヤー
メタバース市場を理解するために、業界のキープレイヤーの動向を知ることが有効です。
以下では、「Facebook」・「Epic Games」・「Roblox」の3社のメタバース市場における動きについて解説していきます。
Meta(メタ)|旧名;Facebook(フェイスブック)
前述したように、Facebookは社名を「メタ・プラットフォームズ」に改名し、本格的にメタバース市場への参入を表明しています。
Facebookは、仮想通貨「Diem(ディエム)旧名|リブラ」を作るなど独自のメタバースのプラットフォームを構築しようとしています。
実現すれば、文字・写真・動画によるコミュニケーション中心だった従来のSNSの世界が、アバターを用い、実際に生活しているような仮想空間に生まれ変わる可能性が十分にあります。
Epic Games(エピック・ゲームズ)
Epic Gamesは、FPSゲームのフォートナイトを作った会社として有名です。近年、同社はブロックチェーンやNFTを使用したビデオゲームの販売を積極的に行おうとしています。
メタバースとFPSのようなゲームは親和性が高いです。
実現すれば、三次元のサバイバルゲームのようなリアリティ溢れるゲームが楽しめるだけでなく、その世界で買い物やビジネス、生活までできるようになるかもしれません。
Epic Gamesについて最新情報が知りたい方は、下記記事もお読みください。
関連記事:Epic Games社がNFTゲームの販売に前向きだと明かす
Roblox(ロブロックス)
引用:ホーム – Roblox
Robloxは同名のオンラインプラットフォームを運営している会社です。
Robloxプラットフォームはゲーム版YouTubeと呼ばれており、ゲームの作成や他のユーザーが作ったゲームをプレイできます。
2021年にはニューヨーク証券取引所への上場を果たすなど成長著しい企業です。
Robloxもメタバース市場への参入に前向きです。独自の仮想通貨を開発し、プラットフォームではアバターの素体や服、アクセサリーなど数百万点の品が売買されています。
Robloxは、”16才以下の若年層のユーザーが多いことでも知られており、小さい頃からメタバースの世界に触れることで、よりスムーズにメタバースの世界へ溶け込むことができる”と当社は期待を寄せています。
引用:メタバース市場における代表的な企業・プレイヤー(前編)|メタバースの現在地と未来を考える
まとめ:今後メタバース市場はさらに活発化する
メタバース市場は、5Gの普及に伴い急速に拡大していくと予想されています。
なかでも、メタバースが注目される背景は、新たな「経済活動」と「マネタイズ・コミュニケーション」の創出があると考えられています。
特に、VRやARの実現と、コミュニケーションを行うメタバースのプラットフォームサイトの構築が必要になることでしょう。
現在のメタバース市場のキープレイヤーは下記3社です。
- Meta(メタ)|旧名;Facebook(フェイスブック)
- Epic Games(エピック・ゲームズ)
- Roblox(ロブロックス)
日々変化の激しいメタバース市場です、最新の情報を常に取り入れて、次世代のIT社会の変化についていきましょう。
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。