江戸時代から続く老舗酒屋がウイスキーと交換できる引換券NFT「いいさけん」をライブコマースで販売
NFTニュース公開日 : 2021年11月01日 | [更新日] 2024年11月01日
東京・港区で創業116年目を迎える酒屋「長野屋」が、ウイスキーと交換できる権利NFTである「いいさけん」をライブコマースで販売します。
ライブコマースとは、ライブ配信を使い、配信者側と視聴者側が相互にコミュニケーションを取りながら商品の売買を進めていく販売手法のことです。
日本ではまだ馴染みがありませんが、中国ではライブコマースがかなり浸透しており、美容関連商品を中心にかなり売上を伸ばしています。
江戸時代から続いているという長い歴史を持つ長野屋は、老舗でありながら4代目当主の林憲一郎さんを中心に様々なアクションを進めてきました。
過去にはコロナの影響でアルコールが少なくなったときに、お酒を使った殺菌用アルコール「長野屋アルコール77%」の開発をしたり、すでにライブコマースでは1年で5,000万円以上の売上を記録しているほどです。
そして今回取り組む新たな試みが「ウイスキーとNFTの掛け合わせ」という業界初の挑戦です。
ウイスキー引換券NFTプロジェクトの中身
今回のプロジェクトは、「いいさけん」という権利NFTを引換券として保有しておくことで、4年後(2025年)に受け取ることができるという内容です。
当主の林さんは、NFTを採用することで転売屋の手に渡ることなく、ロイヤリティが自社に還元されることを期待しています。
いいさけんはNFTマーケットプレイス「nanakusa」を通じて決済されます。
nanakusaとはSBINFT株式会社が提供する、Polygon Networkを使ったNFTプラットフォームです。
日本初のステーブルコイン「JYPC」を発行しているJYPC株式会社とSBINFTは共同で、今回の引換券NFTプロジェクトの技術的な支援をしています。
ウイスキーは4年後に引き渡されますが、NFT購入者にはグループLINEやディスコードなどのSNSツールを使ってこまめにフォローしたり、イベントなども開催していくそうです。
NFTを4年間待つという体験は、NFT活用の新たな可能性を示してくれるのではないでしょうか。
日本の酒造や小売業界にも、大きな影響を与えそうですね。
参考:PR Times “西麻布の老舗酒店「長野屋」がウィスキー引換券NFT「いいさけん」をライブコマースにて10月29日に販売、JPYC社とSBINFT社がNFTの発行に関し技術支援”
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。