スターバックス元CEO、組合つぶしの調査中「億万長者」呼びに異議
NFTニュース公開日 : 2023年03月31日 | [更新日] 2024年12月01日
スターバックスの長年のCEOであり、現在コーヒーチェーンの労働慣行について調査を受けているハワード・シュルツ氏は、厚生労働委員会の議員に対していくつかの言葉を残しています。―「億万長者と呼ばれたくないんだ、本当に…億万長者と呼ぶのはやめてくれ。たしかに何十億ドルの資産を持っているけれど、貧乏に育っただけなんだ。」
シュルツ氏は現在、バーニー・サンダース上院議員主導の厚生労働委員会で、スターバックスの代名詞ともいえる反組合的な戦略について聴聞を受けているところです。NPRによると、全米のバリスタがよりよい労働条件と賃上げを求めて声を上げる中、かつて著名な民主党議員であったシュルツ氏は組合つぶしの中心的存在になっているとのことです。先週スターバックスのCEOを退任したシュルツ氏は、サンダース氏や有権者たちに詰め寄られる中、「億万長者」というレッテルが貼られていることに対し物申しました。
Former Starbucks CEO Howard Schultz rejects being labeled a "billionaire" during a Senate hearing https://t.co/srC0b3oC1N pic.twitter.com/Q8lTW7MLvH
— Bloomberg Politics (@bpolitics) March 29, 2023
「『億万長者』というレッテル、これについて突き詰めよう」Twitterのクリップにあるように、公聴会の中、シュルツ氏はそう言いました。「私の実家は連邦政府の住宅補助を受けていました。私の両親は家を持ったことがありません。私は何もないところで生まれました。私の人生は、アメリカンドリームの達成の上に成り立っていると考えいていました。確かに、私は何十億ドルも持っていますが、それは私が稼いだもので、だれかから何かを与えてもらったことはありませんでした。」この発言は、「私は貧しく育ったから、金持ちとは呼ばれない」という古典的な弁明だとも捉えられました。
シュルツ氏は昨年2月、サンダース氏からスターバックスの労働慣行に関する証言の誘いを拒否していました。しかし、召喚状で脅されてから態度を一変させ、国会議事堂に姿を見せました。The Progressiveによると、スターバックスのバリスタは1年半以上前から全米の店舗で組合運動の波を引き起こしていました。しかし、スターバックスは1980年代から組合つぶしを続けていたとされています。最近では、スターバックスは店舗の閉鎖、営業時間短縮、組合に前向きな著名な従業員の解雇など、組合運動に対し報復しています。
シュルツ氏は組合つぶしを否定しています。NPRによると、シュルツ氏は組合つぶしと決めつけられたことに腹を立てたとのことです。「私や会社にも、意見を持つ権利があります。そして、私はパートナーと呼んでいる従業員との直接的な関係を維持することを望んでいます。」とシュルツ氏は語りました。
スターバックスはコーヒー業界のパイオニアですが、そのほかの面では後れを取っている面もたくさんあります。たとえば、Web3の波に乗ろうとし、スターバックス・オデッセイというNFTプロジェクトを開設しましたが、そのシステムは少々複雑なものでした。(スターバックスオデッセイについては「スターバックスがWeb3プラットフォーム「Starbucks Odyssey」を発表」を参考にしてください。)また、スターバックスは2015年には使い捨てカップを廃止させる予定でしたが、結局2023年末までに段階的に廃止する予定となりました。
参考:Starbucks’ Billionaire Ex-CEO Moans About How Unfair It Is to Be Called a Billionaire
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。