Mastercardが銀行向けの暗号サービスの提供を開始
NFTニュース公開日 : 2022年10月19日 | [更新日] 2024年11月01日
Mastercardが米国の暗号企業「Paxos」との提携を発表しました。
Mastercardは暗号取引を銀行のインターフェースに統合するための技術を導入し、Paxosは取引および保管サービスを提供する予定です。
Mastercard独自の暗号サービス
Mastercardは10月17日、金融機関向けに暗号取引機能とサービスの顧客への提供を可能にするプログラム「Crypto Source」を正式に発表しました。
このプログラムを利用することで、ユーザーは暗号通貨を購入、保有、売却できるようになり、暗号取引のセキュリティとコンプライアンスはMastercard独自のCrypto Secureソリューションによって補完されます。
「Crypto Source」はMastercardと近しい関係にある暗号企業「Paxos Trust Company」と協力して立ち上げられ、2022年第4四半期のサービス開始を予定しています。
Paxosは世界的な決済サービス「PayPal」にも同様のサービスを提供していることで知られており、暗号業界にて大きな実績を持つ企業です。
Mastercardとの提携の中で「Paxos」は、暗号資産の取引と保管サービスを提供し、マスターカードは暗号取引を銀行のインターフェースに統合する技術を展開します。
暗号に高い関心をもつMastercard
Mastercardのサイバー&インテリジェンス部門の代表であるAjay Bhalla氏は、Mastercard社内で暗号に関する専門知識と市場に対するコミットメントが高まっていることを指摘しました。
同氏はそれを示す例として、9月に暗号情報サービス「CipherTrace」を、昨年4月にはデジタルIDプラットフォーム「Ekata」を買収するなどの、Mastercardの最近の暗号関連投資を挙げています。
Bhalla氏はさらに、今回の新たなプロジェクトの立ち上げについては「今日発表するのは、ユーザーを安全に暗号エコシステムに取り込むためのサービスに対する接続アプローチです」と述べています。
今年に発表された「Mastercard New Payments Index」の調査によれば、調査回答者の65%が信頼できる金融機関での暗号サービスの提供を希望しており、「Crypto Source」はそういったユーザーニーズを反映させたものとなっています。
参考:Mastercard taps Paxos to launch crypto trading for banks
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