MetaMaskとは?3つの特徴と登録方法/使い方/手数料を解説
MetaMask公開日 : 2022年11月30日 | [更新日] 2025年01月01日
「MetaMaskとはどんなサービス?」
「なんでMetaMaskが必要なの?」
「MetaMaskでどんなことができるの?」
上記のように、MetaMaskに関する疑問を抱えている方も多いでしょう。
たしかにMetaMaskはNFTサービスを利用するには欠かせませんが、あまり馴染みがなく、使い方が分からない方も多いのは事実です。正しい使い方を知らないと扱えないため、把握しておきましょう。
本記事では、MetaMaskの特徴から始め方、使い方について解説します。これからMetaMaskを始める際の参考にしてください。
- MetaMaskの特徴
- MetaMaskの始め方
- MetaMaskの注意点
目次
MetaMaskとは
名称 | MetaMask |
サービス開始 | 2016年9月〜 |
主な機能 | 仮想通貨の購入 トークンの保管 トークンの送受信 ブロックチェーンの基盤のサービスでの決済 仮想通貨のスワップ(交換) |
対応チェーン | イーサリアム イーサリアムとEVMの互換性を持つブロックチェーン |
対応ブラウザ | Google Chrome Microsoft Edge Firebox Brave |
アプリの対応 | iOS Android |
MetaMask(メタマスク)とは、イーサリアム(ETH)ベースのトークンを保存できるウォレットです。PCからはWebブラウザの拡張機能を使えば、無料で利用可能です。
また、スマホアプリも用意されており、iOSとAndroidどちらからもダウンロードして利用できます。
MetaMaskの3つの特徴
MetaMaskには、以下の3つの特徴があります。特徴を把握しておくとスムーズに使いこなせるため、あらかじめ知っておきましょう。
- トークンのスワップができる
- 手数料(ガス代)を調節できる
- 複数の仮想通貨を管理できる
それぞれについて詳しく解説します。
トークンのスワップができる
トークンとは、既存の暗号資産プラットフォームのシステムを間借りする形で存在する通貨で、独自のブロックチェーンを持っていません。
企業が独自で発行している通貨などもトークンに含まれます。ちなみに、スワップとはメインネットへ暗号通貨を送金するときにトークンを交換することです。
MetaMaskではトークンのスワップができるため、メインネットへ暗号通貨を送金するときに利用できます。
手数料(ガス代)を調節できる
ガス代とは、ブロックチェーンのサービスで取引する際に発生する手数料のことです。MetaMaskには、取引の処理速度を3段階か選択できる機能が用意されているだけでなく、ガス代の許容上限値を設定する機能があります。
この機能によりガス代を払いすぎないように調節でき、余計な費用をかけずに済みます。
複数の仮想通貨を管理できる
MetaMaskでは、イーサリアムやPolygon、ERCトークンなどの複数の仮想通貨をまとめて管理できます。
MetaMaskの一つのアカウント内に、複数のウォレットを作成することができ、用途に合わせて使い分けられます。
また、MetaMaskアカウントを複数所持でき、用途ごとに切り替えることも可能です。
MetaMaskの登録方法・始め方
ここからはMetaMaskの登録方法を解説します。
- MetaMaskをダウンロードする
- MetaMaskの初期設定・ウォレットの作成
- リカバリーフレーズの作成
登録は上記の3ステップのみで完了するので、早速MetaMaskをダウンロードして準備していきましょう。
MetaMaskをダウンロードする
MetaMaskが接続できる代表的なNFTプラットフォームとして、下記のサービスが挙げられます。
- Coincheck NFT
- OpenSea
- Rarible
- Foundation
- SuperRare
- Nifty Gateway
- SBINFT
上記以外にも多くのNFTプラットフォームで、MetaMaskの接続が求められます。
MetaMaskのインストール方法は3つあります。
- Chromeブラウザの拡張機能としてインストール
- iOSスマートフォン・タブレットにインストール
- Androidスマートフォン・タブレットにインストール
ここではChromeブラウザへのインストールを例に解説します。
まず、MetaMaskのホームページにアクセスしてダウンロードページに遷移してください。
前述した3つの選択肢が用意されているため、Chromeブラウザのタブが表示されていることを確認し、「Install MetaMask for Chrome」をクリックします。
Chromeウェブストアにページが遷移しますため、「Chromeに追加」をクリックして、「拡張機能を追加」をクリックしてインストール完了です。
MetaMaskの初期設定・ウォレットの作成
ここからは、初期設定とウォレットの作成方法を解説します。
- 「はじめる」をクリックして初期設定をスタート
- 「新規ウォレットを作成」をクリック
- 最低8文字のパスワードを設定
- 利用規約に同意して作成
以上で初期設定が完了して、ウォレットが作成されます。
リカバリーフレーズの作成
リカバリーフレーズとは、アカウントを復元するためのパスワードです。自動で12個の単語が生成されるため、鍵マークをクリックして確認し、必ずメモを取るなどして忘れないようにしてください。
メモを取り終わったら、「次へ」をクリックします。リカバリーフレーズの入力画面に移るため、入力していきましょう。
間違いがなければ「確認」をクリックして、続いて表示されたページで「すべて完了」をクリックします。
MetaMaskの使い方
ウォレットを開設できたら、早速使ってみましょう。
- MetaMaskのログイン画面へ移動しログインする
- MetaMaskで購入・入金する
- MetaMaskで送金・出金する
- MetaMaskをさまざまなサービスと接続する
上記の4つの操作は、MetaMaskを使ううえで必要なため、把握しておきましょう。
MetaMaskのログイン画面へ移動しログインする
MetaMaskは、Google Cromeなどの拡張機能を使うか、スマートフォンでアプリをダウンロードすることで利用できます。
Google検索の中には、偽サイトもあるので注意が必要です。
MetaMask公式サイトはこちらからログインできます。
パソコン画面の右上にある拡張機能から、MetaMaskを選択します。パスワードの入力が求められるので、パスワードを入力してください。
MetaMaskで購入・入金する
入金するためには、まずアカウント名が表示されている箇所をマウスオーバーします。「クリップボードへコピー」と表示されるので、クリックしてください。このコピーしたアドレス宛に暗号通貨を送金すれば完了です。
ウォレットアドレスを間違えると、送金が失敗してしまいます。基本的に、送金ミスによる返金は行われないので、慎重に操作を行うようにしてください。
MetaMaskで送金・出金する
まずは、送金したい暗号通貨を選択します。
次に「送金」を選択します。
「送金先」に送金相手のアドレスを入力してください。
送金したいアセット(通貨)、金額、Transaction Fee (取引手数料)を選んで「次へ」をクリックします。
送信内容に間違いがなければ「確認」をクリックします。以上で送金完了です。
MetaMaskをさまざまなサービスと接続する
さまざまなサービスへの接続が可能です。接続できるサービスには、以下の3つがあります。
- NFTマーケットプレイス:OpenSea、Nifty Gateway、Rarible、Nanakusaなど
- NFTゲーム:CRYPTO SPELLS、Axie Infinity、The Sandbox、Town Starなど
- 分散型取引所(DEX):Compound、PancakeSwap、Uniswap、SushiSwapなど
仮想通貨取引所からMetaMaskへ送金が完了したら、利用しているサービスに接続しましょう。
ここでは、OpenSeaでの接続方法を紹介します。
- トップ画面右上に表示されている人型のアイコンを選択
- MetaMaskを選択
- MetaMaskのロックを解除
- MetaMaskの署名要求画面で「署名」をクリック
操作方法も簡単なため、準備が出来次第、MetaMaskとNFTプラットフォームを接続しましょう。
MetaMaskで注意すべきポイント
MetaMaskでの注意すべきポイントは3つあります。
- イーサリアムと互換性があるブロックチェーンにしか対応してない
- リカバリーフレーズの紛失と漏えいに注意が必要
- 対応しているPCブラウザが少ない
リカバリーフレーズが管理できていないと、アカウントがハッキングされるなどのトラブルの原因になります。
取り返しのつかないことになる前に、確認しておきましょう。
イーサリアムと互換性があるブロックチェーンにしか対応していない
イーサリアムと互換性があるブロックチェーンに対応したウォレットであるため、すべてに対応してるわけではありません。
しかし、現在ではほとんどのNFTサービスがイーサリアムと互換性があるため、MetaMaskさえ用意すれば、問題なく利用できます。
ビットコインやSolanaなどは、イーサリアムとの互換性がないため、利用できません。
リカバリーフレーズの紛失と漏洩に注意が必要
リカバリーフレーズを紛失してしまうと、二度とそのウォレットにはログインできなくなります。
漏洩してしまうとハッキングされる可能性が高まります。トラブルを避けるためにも、管理には細心の注意を払うようにしてください。
もし、リカバリーフレーズをまだメモしていない場合は以下の手順でメモを取ってください。
- 設定
- セキュリティ
- プライバシー
- シークレットリカバリーフレーズを公開
また、メモは第三者に見られないような場所へ保管しておくといいでしょう。
対応しているPCブラウザが少ない
MetaMaskに対応しているPCブラウザは、以下4つのみです。(2023年3月時点)
- Google Chrome
- FireFox
- Opera
- Brave
対応ブラウザは限られているものの、Chromeなどの一般的なブラウザには対応しているため、さほど不便はありません。今後、対応ブラウザが増える可能性もあるでしょう。
もし、PCブラウザを利用できない場合はスマートフォンアプリからの利用もおすすめです。基本的な操作方法は変わらないため、ブラウザと遜色なく利用できます。
MetaMaskのアカウントを復元する方法
以下の3ステップでアカウントを復元できます。
- リカバリーフレーズを準備
- デバイスやブラウザにMetaMaskをインストール
- パスワードを入力
デバイスの買い替えなどで、アカウントの復元が必要になる場合があるため、やり方を覚えておきましょう。
リカバリフレーズを準備する
復元するためには、まず12個のリカバリーフレーズが必要です。リカバリーフレーズはアカウント初期設定時にメモを取ったものを指します。
以下の手順でリカバリーフレーズを確認できます。
- 設定
- セキュリティ
- プライバシー
- シークレットリカバリーフレーズを公開
まだ、メモを取っていない方は今のうちに上記の方法で忘れずにメモを取っておきましょう。
デバイスやブラウザにMetaMaskをインストールする
続いて、MetaMaskをインストールしましょう。
PCならブラウザの拡張機能、スマホならAppstoreかGoogle Playstoreからインストールできます。
パスワード入力をする
先ほど確認したリカバリーフレーズとパスワードを入力してログインします。
新しいパスワードの入力・設定が必要となるため、既存のパスワードを入力しないように注意してください。これで、アカウントが復元できます。
MetaMaskに関するQ&A
MetaMaskに関するQ&Aを4つ紹介します。
- MetaMaskは必須?
- MetaMaskは安全?
- MetaMaskは日本語に対応している?
- MetaMaskは手数料が高い?
特に、MetaMaskをこれから利用する方は、参考にしてみてください。気になる質問がある方は、解決してから利用しましょう。
MetaMaskは必須?
イーサリアムブロックチェーンを使用しているサービスを利用する場合、必須です。
また、ブロックチェーンをもとにした分散型のアプリケーションであるDAppsのアカウント認証にも必要です。
MetaMaskは安全?
MetaMaskの安全性は高いです。その理由は「ウォレット用のプライベートキー」を利用しているからです。
インターネット上で管理されるホットウォレットですが、秘密鍵はオフラインで管理されているため、安全性は高いです。
MetaMaskは日本語に対応している?
MetaMskは日本語に対応しています。
以下の手順で言語を変更できます。
- 左上のメニューから「Settings」を選択
- 「General」を選択
- 「Current Language」から「Japanese」を選択
英語や日本語以外の言語にも対応しているため、好きな言語を設定できます。
MetaMaskは手数料が高い?
MetaMaskの手数料は高いとも言えますが、低いとも言えます。その理由は、何も知らないと余計な手数料を払ってしまいますが、使い方次第で手数料を抑えられるからです。
下記の3つ方法を使うと手数料を安くできます。
- 取引が少ない時間帯に取引を行う
- 手数料の安い取引所を使う
- 自動の見積もりではなく、自分でガス代を設定する
使い方次第では安くできるため、上手に利用していきましょう。
まとめ:MetaMaskとはETH系の通貨に対応したウォレット
MetaMaskとは、ETH系の通貨に対応したウォレットです。MetaMaskには下記の3つの特徴があります。
- トークンのスワップができる
- ガス代を調節できる
- 複数の仮想通貨を管理できる
多くのサービスで、MetaMaskが必要になるケースが多いです。そのため、これからNFTや暗号通貨を積極的に利用していきたい方は、準備しておいて損はありません。
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WRITER
NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。