韓国の中央銀行がNFT取引とCBDC送金テストを実施
NFTニュース公開日 : 2022年11月09日 | [更新日] 2024年12月01日
韓国の中央銀行は、10カ月にわたる韓国ウォンのデジタル化実験を完了したことを報告しました。
実験には、CBDC(中央銀行デジタル通貨)によるNFT取引実験も含まれていたとのことです。
CBDCによるNFT購入テスト
韓国中央銀行(BoK)は、他国の異なる中央銀行デジタル通貨(CBDC)とリンクしたクロスボーダー送金プログラムを開発し、テストしたと、韓国聯合ニュースが8日に報じました。
中央銀行総裁の張永瑞氏は9月の時点で、中央銀行は韓国ウォンのデジタル化に関する10カ月間の実験を終えたことを明らかにしていました。
このプロジェクトの間、同行はNFTを購入するためにCBDCを使用するテストも行ったということが今回判明しています。
世界的に広がるCBDC
米国、英国、欧州連合などの主要経済圏はCBDCの発行を以前から模索しており、中国はすでに数多くの実証実験を行っています。
韓国は昨年CBDCのテストを開始し、2022年1月までに2段階のうち第1段階を完了しています。
韓国の李大統領は講演で「我々は、様々な目標と期待を同時に満たすことができる完璧な技術やCBDCの設計など存在しないことを理解しました」と述べており、デジタル・ウォンに関するいくつかの決定には「トレードオフ」が必要であるとしています。
具体的には、「プライバシーを犠牲にしてでもコンプライアンスを向上させる」決断をしたことを明かしています。
更にこの実験で、CBDCが1秒間に最大2,000件の取引を処理できることが分かったが、暗号の基礎となる分散型台帳技術は、小売業のCBDCに必要なスケーラビリティをまだ持っていないことも分かったと、CBDCの実用化にはまだまだ壁があることが示されました。
参考:Bank of Korea Tested NFT Trading, Remittances With CBDC: Report
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。