2000万ドル超のNFTオークションが突如として中止ーウクライナ情勢も関連か
NFTニュース公開日 : 2022年02月27日 | [更新日] 2024年11月01日
歴史あるオークションハウス「サザビーズ」は、「Cryptopunk」オークションの中止を、開催予定日である24日に突然発表しました。
オークションに出品される予定だったNFTは104点、総額は2000万ドル超と見積もられており、この規模のオークションが当日に突然中止になるのは珍しいことです。
オーナーの事後対応が反感を買う
— 0x650d (@0x650d) February 24, 2022
今回オークションに出品する予定だったNFTのオーナーは「0x650d」と名乗る人物です。
彼はオークション直前に突然、サザビーズにキャンセルを申し出て、協議の末にオークションを中止させています。
サザビーズによる中止発表後に「0x650d」は今のサザビーズの現状を揶揄するミームをツイートしました。
このツイートが、NFT収集家の間で反感を買っており「サザビーズを険悪にするのはやめてくれ」「オークションの決行こそがNFTの勝利であった」などのツイートが彼のもとには寄せられています。
ウクライナ情勢が影響している可能性も
オークションの開催が予定されていた24日は、折しもロシアがウクライナへの侵攻を本格化した日であり、それとの関係性も疑われています。
ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始した24日、ビットコインは8%超、イーサリアムやリップルなどの主要暗号資産は10%超の大幅な下落を見せました。
dappradar.comの指標によれば「0x650d」が保有するコレクションの総額は、25日時点では2216万ドル相当ですが、このオークションが計画された当初の総額よりもずっと低くなっています。
ウクライナ情勢の緊迫化に伴う、暗号資産の下落を受けて「0x650d」は利益率が低いと判断し、突如としてオークションを取りやめたのではないかとの見方もできそうです。
NFTの取引は暗号資産の価格チャートに大きく左右されます。
今回の暗号資産の下落はいつまで続くのか、今後のウクライナ情勢を細かく注視する必要がありそうです。
参考:Sotheby’s Cancels Cryptopunks NFT Auction After Consignor ‘Decided to Hodl’ Collectibles
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NFT Now編集担当者です。誰でも簡単にNFTが売れる・買えるようにするために、どこよりもわかりやすい情報発信をしています。